【 150 】 外皮用薬 61―①【E・V軟膏】

外皮用薬
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成分及び分量または本質

規格成分名称分量
日本薬局方dl‐カンフル5.0g
日本薬局方トコフェロール酢酸エステル0.5g
日本薬局方l‐メントール2.0g
基剤日本薬局方白色ワセリン適量
全量100g
外皮用薬 61―①
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製造方法

以上をとり,軟膏剤の製法により製する。

用法及び用量

適宜,患部に塗布する。

効能又は効果

ひび,あかぎれ,しもやけ,肌あれ

貯蔵方法及び有効期間

遮光した気密容器

規格及び試験方法

本品を定量するとき,トコフェロール酢酸エステル(C31H52O3:472.75)0.45~0.55%を含む。

性状

本品は白色でそう快な芳香がある。

確認試験

(1) 本品 5g をとり,ジエチルエーテルを 10mL 加えて振り混ぜた後,ジエチルエーテル層を分取し,脱脂綿を用いてろ過する。脱脂綿をジエチルエーテル少量で洗い,洗液はジエチルエーテル液に合わせ,水浴上で注意しながらジエチルエーテルを留去する。残留物にメタノール 5mL を加えて振り混ぜた後,ろ過する。ろ液に 2,4‐ジニトロフェニルヒドラジン試液 1mL を加え,約 2 分間水浴上で加熱する。冷後,水を加えて約 5mLとし,放置した後,生成した沈殿をガラスろ過器(G4)でろ過する。ろ過器上の残留物を洗液が無色になるまで水洗し,エタノール(95)10mL を加えて溶かし,水酸化ナトリウム試液 5mL を加えて,2 分間放置するとき,液は赤色を呈する(カンフル)。

(2) 本品 1g にエタノール(95)10mL を加え,よく振り混ぜた後,ろ過する。ろ液に硝酸 2mL を加え,75℃で 15 分間加熱するとき,液はだいだい色を呈する(トコフェロール酢酸エステル)。

(3) 本品 5g にエタノール(95)10mL を加えてよく振り混ぜた後,ろ過する。ろ液に硫酸 10mL を加えて振り混ぜるとき,液は混濁して淡黄赤色を呈する(メントール)。

定量法

本品約 10g を精密に量り,クロロホルム 100mL を正確に加え,還流冷却器を付けて水浴上で約 30 分間ときどき振り混ぜながら加熱する。冷後,クロロホルム層を分取し,ろ過する。ろ液 80mL を正確にとり,水浴上で加温してクロロホルムを留去し,残留物に硫酸のエタノール(95)溶液(3→800)100mL を加えて振り混ぜ,水 20mL を加え,0.01mol/L硫酸四アンモニウムセリウム(Ⅳ)液でよくかき混ぜながら滴定する(指示薬:ジフェニルアミン試液 2 滴)。ただし,滴定の終点は液の青紫色が 10 秒間持続するときとし,操作は直射日光を避け,なるべく暗所で行い,滴加速度は 10 秒間に 25 滴とする。別に空試験を行い補正する。

0.01mol/L 硫酸四アンモニウムセリウム(Ⅳ)液 1mL=2.3638mg C31H52O3

備考

薬価

規格成分名称分量薬価計(円)
日本薬局方dl‐カンフル5.0g7.336.50
日本薬局方トコフェロール酢酸エステル0.5g
日本薬局方l‐メントール2.0g16.933.80
基剤日本薬局方白色ワセリン適量2.09193.33
全量100g263.63

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