【 124 】 外皮用薬 35―①【コーチ・Z・Hクリーム】

外皮用薬
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成分及び分量または本質

規格成分名称分量
日本薬局方ヒドロコルチゾン酢酸エステル0.5g
日本薬局方酸化亜鉛5.0g
基剤日本薬局方親水クリーム適量
全量100g
外皮用薬 35―①
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製造方法

以上をとり,クリーム剤の製法により製する。

用法及び用量

適宜,患部に塗布する。

効能又は効果

湿疹・皮膚炎,ただれ,かぶれ,しもやけ,あかぎれ,ひび

貯蔵方法及び有効期間

気密容器

規格及び試験方法

本品は定量するとき,酸化亜鉛(ZnO:81.38)4.5~5.5%を含む。

性状

本品は白色である。

確認試験

(1) 本品 10g をとり,分液漏斗に入れ,ジエチルエーテル 10mL ずつで 2回振り混ぜた後,ろ過する。残留物をとり,クロロホルム 20mL ずつで 2 回抽出する。クロロホルム抽出液を合わせ,あらかじめクロロホルムで潤した脱脂綿を用いてろ過し,水浴上でクロロホルムを留去し,残留物約 5mg に硫酸 2mL を加えるとき,初めに帯黄緑色の蛍光を発し,徐々にだいだい色を経て暗赤色に変わる。この液に水 10mL を加えるとき,液は黄色からだいだい黄色に変わり,緑色の蛍光を発する(ヒドロコルチゾン酢酸エステル)。

(2) (1)で得た残留物約 10mg にメタノール 1mL を加え,加温して振り混ぜた後,ろ過し,ろ液にフェーリング試液 1mL を加えて加熱するとき,だいだい色~赤色の沈殿を生じる(ヒドロコルチゾン酢酸エステル)。

(3) 本品 1g にジエチルエーテル 20mL を加えて振り混ぜた後,ろ過する。残留物をジエチルエーテル 10mL ずつで 2 回洗った後,乾燥する。これを強熱するとき黄色を呈し,この色は冷えると消える。また,これを希塩酸 10mL に溶かし,ヘキサシアノ鉄(Ⅱ)酸カリウム試液を加えるとき,白色の沈殿を生じる(酸化亜鉛)。

定量法

本品約 10g を精密に量り,るつぼに入れ,弱く加熱して融解し,徐々に温度を高めて炭化し,次に残留物が黄色となるまで強熱し,冷後,水 1mL 及び塩酸 1.5mL を加えて溶かした後,水を加えて正確に 100mL とする。この液 20mL を正確に量り,水 80mLを加え,水酸化ナトリウム溶液(1→50)を液がわずかに沈殿を生じるまで加え,次に pH10.7のアンモニア・塩化アンモニウム緩衝液 5mL を加えた後,0.05mol/L エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム液で滴定する(指示薬:エリオクロムブラック T・塩化ナトリウム指示薬0.04g)。

0.05mol/L エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム液 1mL=4.069mg ZnO

備考

薬価

規格成分名称分量薬価計(円)
日本薬局方ヒドロコルチゾン酢酸エステル0.5g
日本薬局方酸化亜鉛5.0g2.0110.05
基剤日本薬局方親水クリーム適量2.08196.56
全量100g206.61

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