【 68 】 胃腸薬 20【下痢止め3号】

胃腸薬
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分量または本質

規格成分名称分量
日本薬局方ロートエキス散0.3g
日本薬局方ゲンチアナ末0.3g
日本薬局方オウバク末2.0g
日本薬局方タンニン酸アルブミン3.0g
賦形剤日本薬局方デンプン,乳糖水和物又はこれらの混合物適量
全量6.0g
胃腸薬 20
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製造方法

以上をとり,散剤の製法により製する。ただし,分包散剤とする。

用法及び用量

1 回量を次のとおりとし,1 日 3 回,食後服用する。
大人(15 才以上)1 包 2.0g,
11 才以上 15 才未満 大人の 2/3,
8 才以上11 才未満 大人の 1/2,
5 才以上 8 才未満 大人の 1/3,
3 才以上 5 才未満 大人の 1/4,
1 才以上 3 才未満 大人の 1/5,
3 カ月以上 1 才未満 大人の 1/10

効能又は効果

下痢,食あたり,はき下し,水あたり,くだり腹,軟便

貯蔵方法及び有効期間

遮光した密閉容器

規格及び試験方法

性状

本品は黄色~黄褐色の粉末である。

確認試験

(1) 本品の粉末 4g にジエチルエーテル 10mL を加え,ときどき振り混ぜながら 10 分間放置した後,ろ過する。ろ紙上の残留物にエタノール(95)10mL を加えて,ときどき振り混ぜながら 10 分間放置した後,ろ過する。
ろ液 2~3 滴に塩酸 1mL 及び過酸化水素試液 1~2 滴を加えて振り混ぜるとき,液は赤紫色を呈する(ベルベリン)。

(2) (1)で得たエタノール(95)溶液の残部にヨウ化カリウム試液 3mL を加え,生じた黄色の沈殿を遠心分離して集め,ヨウ化カリウム溶液(1→50)2mL で洗った後,メタノールから再結晶する。この結晶の少量をとり,少量の硫酸を加えて溶かし,没食子酸のエタノール(95)溶液(1→20)2~3 滴を加えるとき,液は緑色を呈する(オウバク)。

(3) 本品 5g にエタノール(95)20mL を加え,水浴中で振り混ぜながら 3 分間加熱し,冷後,ろ過する。ろ液 10mL に塩化鉄(Ⅲ)試液 1 滴を加えるとき,液は青緑色を呈し,放置するとき,青黒色の沈殿を生じる(タンニン酸アルブミン)。

(4) 本品 5g に薄めたピリジン(1→5)20mL を加え,水浴中で振り混ぜながら 3 分間加温し,冷後,ろ過する。ろ液にニンヒドリン・L-アスコルビン酸試液 1mL を加え,水浴中で加熱するとき,液は青色を呈する(タンニン酸アルブミン)。

(5) 本品 1g をとり,クロロホルム 20mL 及びアンモニア水(28)1mL を加えて振り混ぜてろ過する。ろ液に無水硫酸ナトリウム 2g を加え,振り混ぜてろ過し,ろ液中のクロロホルムを水浴上で留去し,残留物に水 2mL を加え,加温して溶かし,冷後,ヨウ素ヨウ化カリウム溶液 5 滴を加えるとき褐色の沈殿を生じる(ゲンチアナ)。

○ヨウ素ヨウ化カリウム溶液:ヨウ素 0.5g 及びヨウ化カリウム 1.5g を水 25mL に溶かす。

(6) 本品 6g をとり,水 10mL を加え,よくかき混ぜた後ろ過する。残留物にこの操作を更に 2 回繰り返して,ろ液を合わせ,アンモニア試液でアルカリ性とし,ジエチルエーテル 10mL ずつで 3 回抽出する。ジエチルエーテル抽出液を合わせ,水浴上で蒸発乾固し,発煙硝酸 5 滴を加え,水浴上で再び乾固し,冷後,N,N-ジメチルホルムアミド 1mL を加えて溶かし,テトラエチルアンモニウムヒドロキシド試液 5~6 滴を加えるとき,液は赤紫色~紫色を呈する(ヒヨスチアミン)。

備考

薬価

規格成分名称分量薬価計(円)
日本薬局方ロートエキス散0.3g72.10
日本薬局方ゲンチアナ末0.3g3.260.98
日本薬局方オウバク末2.0g3.16.20
日本薬局方タンニン酸アルブミン3.0g721.00
賦形剤日本薬局方デンプン,乳糖水和物又はこれらの混合物適量0.750.30
全量6.0g30.58

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