【 419 】 K212【蛇床子湯】

漢方薬
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成分及び分量または本質

規格成分名称分量
日本薬局方ジャショウシ10g
日本薬局方チンピ10g
日本薬局方イレイセン10g
日本薬局方クジン10g
全量40g
K212
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製造方法

以上の切断又は破砕した生薬をとり,1 包として製する。

用法及び用量

本品1包に水約 1000mL を加えて,700mL ぐらいまで煎じつめ,煎じかすを除き,煎液で患部を洗浄又は患部に温湿布する。

効能又は効果

ただれ,かゆみ,たむし

貯蔵方法及び有効期間

密閉容器

規格及び試験方法

性状

本品は特異なにおいがある。

確認試験

本品 1 包を白紙上に広げ,各生薬を外観的に選別し,それぞれの生薬につき,次の試験を行う。

(1)ジャショウシ
だ円体の双懸果で,しばしば分離している。長さ 2~3mm,幅 1~2mm,外面は淡褐色~褐色を呈し,各分果には通例 5 本の翼状を呈する隆起線がある。分果の接合面はほぼ平らである。特異なにおいがあり,かめば特異な香気があり,後やや麻ひ性である。
横切片を鏡検するとき,各隆起線間に 1 個の油道があり,分果が果柄に合着する面には通例 2個の油道がある。隆起線はやや木化した柔細胞からなり,基部には維管束がある。隆起線の表皮細胞及び柔細胞にはシュウ酸カルシウムの単晶を含み,胚乳の柔細胞中には油滴及びアリューロン粒を含み,でんぷん粒が認められることがある。
また,「ジャショウシ」の確認試験を準用する。

(2)トウキ
外面は暗褐色~赤褐色で,縦じわがあり,切断面は淡黄色~黄褐色を呈する。
特異なにおいがあり,味はわずかに甘く,後にやや辛い。
横切片を鏡検するとき,コルク層は 4~10 層からなり,その内側に数層の厚角組織が続いている。皮部には分泌細胞に囲まれた多数の樹脂道並びにしばしば大きなすき間がある。形成層は長方形に偏圧された数層の細胞からなり,明らかに皮部と木部を区別する。木部では多数の道管と放射組織とが交互に放射状に配列し,その外方の道管は単独または数個集まってやや密に配列してくさび状をなすが,中心部付近の道管は極めてまばらに存在する。でんぷん粒は径 19μm 以下,まれに 2~5 個の複粒があり,複粒の径は 25μm に達し,しばしばのり化している。

(3)イレイセン
短い根茎と多数の細長い根からなる。根は長さ 10~20cm,径 1~2mm,外面は褐色~黒褐色を呈し,細かい縦じわがあり,折りやすく,皮層と中心柱は離れやすい。根の横断面は灰白色~淡黄褐色を呈し,中心柱は淡灰黄色~黄色,ルーペ視するとき,中心柱はほぼ円形で,木部の 2~4 箇所がわずかに湾入している。根茎は長さ 2~4cm,径 5~20mm,表面は淡灰褐色~灰褐色で,皮部は脱落し繊維状を呈し,しばしば隆起した節があり,頂端に木質の茎の残基を付ける。弱いにおいがあり,味はほとんどない。
根の横切片を鏡検するとき,最外層は一層の表皮からなり,表皮下に一層の外皮がある。内皮により皮層と中心柱に区分される。皮層は柔組織からなる。木部の 2~4 箇所がわずかに湾入し,その部分に支部があり,しばしば繊維を含む。柔組織中には単粒及び 2~8 個の複粒のでんぷん粒を含む。
また,「イレイセン」の確認試験を準用する。

(4)クジン
外面は暗褐色~黄褐色で,切断面は黄白色~淡灰褐色を呈し,繊維性である。
味は極めて苦く,残留性である。
また,「クジン」の確認試験を準用する。

乾燥減量

13%以下。

灰分

10%以下。

備考

蛇床子湯

薬価

規格成分名称分量薬価計(円)
日本薬局方ジャショウシ10g1.1711.70
日本薬局方チンピ10g1.1711.70
日本薬局方イレイセン10g1.7417.40
日本薬局方クジン10g1.4314.30
全量40g55.10

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