成分及び分量または本質
規格 | 成分名称 | 分量 | |
車前草エキス末 | 3.0g | ||
日本薬局方 | ノスカピン | 0.06g | |
賦形剤 | 日本薬局方 | デンプン,乳糖水和物又はこれらの混合物 | 適量 |
全量 | 4.5g |
製造方法
以上をとり,散剤の製法により製する。ただし,分包散剤とする。
用法及び用量
1 回量を次のとおりとし,1 日 3 回を限度とする。なるべく空腹時をさけて服用する。服用間隔は 4 時間以上おくこと。
大人(15 才以上)1 包 1.5g,
11 才以上 15 才未満 大人の 2/3,
8 才以上11 才未満 大人の 1/2,
5 才以上 8 才未満 大人の 1/3,
3 才以上 5 才未満 大人の 1/4
効能又は効果
せき,たん
貯蔵方法及び有効期間
遮光した密閉容器
規格及び試験方法
本品は定量するとき,ノスカピン(C22H23NO7:413.43)1.20~1.47%を含む。
性状
本品は灰褐色の粉末である。
確認試験
本品 1.5g にメタノール 5mL を加え,水浴上で 3 分間加温する。冷後,ろ過し,ろ液を試料溶液とする。別に車前草エキス末 1.0g をメタノール 5mL を加え,水浴上で 3分間加温する。冷後,ろ過し,ろ液を標準溶液(1)とする。ノスカピン 20mg をメタノール 5mL に溶かし,標準溶液(2)とする。これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 10μL ずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。次に l‐ブタノール・水・酢酸(100)混液(7:2:1)を展開溶媒として約 10cm 展開した後,薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長 254nm)を照射するとき,試料溶液から得たスポットは,標準溶液(2)から得たスポットと色調及び Rf 値が等しい。また,この薄層板に塩化鉄(Ⅲ)試液を均等に噴霧するとき,試料溶液から得たスポットは,標準溶液(1)から得た暗青色のスポットと色調及びRf 値が等しい。
定量法
本品 1.5g を精密に量り,メタノール 30mL を加えて 10 分間振り混ぜた後,内標準溶液 5mL を正確に加え,更にメタノールを加えて 50mL とする。この液をろ過し,初めのろ液 10mL を除き,次のろ液を試料溶液とする。別に定量用ノスカピン約 0.02g を精密に量り,内標準溶液 5mL を正確に加え,更にメタノールを加えて溶かし 50mL とし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液 10μL につき,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い,内標準物質のピークの面積に対するノスカピンのピーク面積の比 QT 及びQS を求める。
ノスカピン(C22H23O7)の量(mg)
=定量用ノスカピンの量(mg)×QT/QS
内標準溶液 パラオキシ安息香酸イソアミルのメタノール溶液(1→2500)
操作条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:254nm)
カラム:内径約 4mm,長さ 15~25cm のステンレス管に 5~10μm のオクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。
カラム温度:40℃付近の一定温度
移動相:メタノール・水混液(65:35)
流量:ノスカピンの保持時間が約 7 分になるように調整する。
カラムの選定:標準溶液 10μL につき,上記の条件で操作するとき,ノスカピン,パラオキシ安息香酸イソアミルの順に溶出し,それぞれのピークが完全に分離するものを用いる。
備考
薬価
規格 | 成分名称 | 分量 | 薬価 | 計(円) | |
車前草エキス末 | 3.0g | ー | ー | ||
日本薬局方 | ノスカピン | 0.06g | 241.5 | 14.49 | |
賦形剤 | 日本薬局方 | デンプン,乳糖水和物又はこれらの混合物 | 適量 | 0.75 | 1.08 |
全量 | 4.5g | 15.57 |
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