成分及び分量または本質
規格 | 成分名称 | 分量 | |
日本薬局方 | センキュウ | 5.0g | |
日本薬局方 | ジュウヤク | 2.0g | |
日本薬局方 | ケイガイ | 1.5g | |
日本薬局方 | ダイオウ | 1.0g | |
局外生規 | キンギンカ | 2.0g | |
全量 | 11.5g |
製造方法
以上の切断又は破砕した生薬をとり,1 包として製する。
用法及び用量
本品 1 包に水約 500mL を加えて,半量ぐらいまで煎じつめ,煎じかすを除き,煎液を 3 回に分けて食間に服用する。上記は大人の 1 日量である。
15 才未満 7 才以上 大人の 2/3,
7 才未満 4 才以上 大人の 1/2,
4 才未満 2 才以上 大人の 1/3,
2 才未満 大人の 1/4 以下を服用する。
効能又は効果
体力中等度以上のものの次の諸症:かゆみ,湿疹・皮膚炎
貯蔵方法及び有効期間
密閉容器
規格及び試験方法
性状
本品は特異なにおいがある。
確認試験
本品 1 包を白紙上に広げ,各生薬を外観的に選別し,それぞれの生薬につき,次の試験を行う。
(1) センキュウ
外面は灰褐色~暗褐色で,切断面は灰白色~灰褐色,半透明で,ときにはうつろがある。質は密で堅い。特異なにおいがあり,味はわずかに苦い。
横切片を鏡検するとき,皮部及び髄には油道が散在する。木部には厚膜で木化した木部繊維が大小不同の群をなして存在する。でんぷん粒は,通例,のり化していて,まれに径 5~25μm のでんぷん粒を認めることがある。シュウ酸カルシウム結晶は認めない。
(2) ジュウヤク
葉,花穂及び少量の茎で,茎及び葉はともに毛がない。葉は淡緑褐色を呈し,花穂は淡黄褐色で無花被の多数の小花を付け,その基部に長卵円形の淡黄色~淡黄褐色の総包がある。茎は淡褐色を呈し,縦みぞと結節がある。ほとんど味がない。
また,「ジュウヤク」の確認試験を準用する。
(3) ケイガイ
茎,輪散花序に集合したがく筒,これら及びときには葉の砕片,種子ようの微粒の分果からなる。茎は方形で外面はおおむね紫褐色,径約 1mm である。がく筒は淡褐色~黄緑色で長さ 2~3mm,ルーペ視するとき,先端はきょ歯辺,筒部には数条の線があり,唇形花又は果実を含み,茎とともに類白色の短毛を認める。分果は黄褐色~黒色,両端の細いだ円体で長さ 1~1.5mm,径は長さのほぼ 1/2 である。特異な芳香があり,口に含むとわずかに清涼感がある。
また,「ケイガイ」の確認試験を準用する。
(4) ダイオウ
暗褐色~黄褐色~淡褐色を呈し,ルーペ視すると入り組んだ不規則な模様がある。質はおおむね粗で繊維性ではない。特異なにおいがあり,味はわずかに渋くて苦い。かめば細かい砂をかむような感じがあり,だ液を黄色に染める。
また,「ダイオウ」の確認試験を準用する。
(5)キンギンカ
やや湾曲したこん棒状のつぼみで,長さ 1.5~3.0cm,外面は淡黄色~黄褐色を呈し,ルーペ視すると,淡褐色の毛を密生している。花は唇形で,5 本の雄しべがある。特異なにおいがあり,味は渋くてわずかに甘い。
また,局外生規「キンギンカ」の確認試験を準用する。
乾燥減量
15%以下。
灰分
10%以下。
備考
五物解毒散料
薬価
規格 | 成分名称 | 分量 | 薬価 | 計(円) | |
日本薬局方 | センキュウ | 5.0g | 2.27 | 11.35 | |
日本薬局方 | ジュウヤク | 2.0g | 2.37 | 4.74 | |
日本薬局方 | ケイガイ | 1.5g | 1.75 | 2.63 | |
日本薬局方 | ダイオウ | 1.0g | 2 | 2.00 | |
局外生規 | キンギンカ | 2.0g | 6.52 | 13.04 | |
全量 | 11.5g | 33.76 |
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