【 251 】 K57【鶏鳴散料加茯苓】

漢方薬
スポンサーリンク

成分及び分量または本質

規格成分名称分量
日本薬局方ビンロウジ4.0g
日本薬局方ブクリョウ4.0g
局外生規モッカ3.0g
局外生規キッピ2.0g
日本薬局方キキョウ2.0g
日本薬局方ゴシュユ1.0g
日本薬局方ソヨウ1.0g
日本薬局方ショウキョウ1.0g
全量18.0g
K57
スポンサーリンク

製造方法

以上の切断又は破砕した生薬をとり,1 包として製する。

用法及び用量

本品 1 包に水約 500mL を加えて,半量ぐらいまで煎じつめ,煎じかすを除き,煎液を 3 回に分けて食間に服用する。上記は大人の 1 日量である。
15 才未満 7 才以上 大人の 2/3,
7 才未満 4 才以上 大人の 1/2,
4 才未満 2 才以上 大人の 1/3,
2 才未満 大人の 1/4 以下を服用する。

効能又は効果

体力中等度のものの次の諸症:下肢の倦怠感,ふくらはぎの緊張・圧痛

貯蔵方法及び有効期間

密閉容器

規格及び試験方法

性状

本品は特異なにおいがある。

確認試験

本品 1 包を白紙上に広げ,各生薬を外観的に選別し,それぞれの生薬につき,次の試験を行う。

(1) ビンロウジ
灰褐色の種皮が白色の胚乳中に入り込んで大理石ようの模様を呈する。味は渋くてわずかに苦い。
また,「ビンロウジ」の確認試験を準用する。

(2) ブクリョウ
白色又はわずかに淡赤色を帯びた白色で,質は堅いが砕きやすい。
味はないがやや粘液ようである。
また,「ブクリョウ」の確認試験を準用する。

(3) モッカ
外面は赤褐色~暗褐色を呈し,切断面は黄褐色で顆粒状を呈する。しばしば種子は偏平で暗褐色を呈する。酸味があって渋い。
横切片を鏡検するとき,果肉(花托)の皮層には多数の石細胞があり,外辺では単独あるいはほぼ円形の石細胞群をなし,内辺では更に大きな群となっている。皮層の内側は大きな円形の細胞間隙がある柔組織からなる。
また,局外生規「モッカ」の確認試験を準用する。

(4) キッピ
外面は黄褐色~赤褐色を呈し,油室による多数のくぼんだ細点があり,内面は類白色~淡赤褐色を呈する。厚さ約 1mm で,質は軽くてもろい。芳香があり,味は苦い。
切片を鏡検するとき,油室は円く,径 410~730μm である。
また,局外生規「キッピ」の確認試験を準用する。

(5) キキョウ
外面は皮付きは灰褐色,皮去りは白色~淡褐色を呈し,繊維性でない。
横切面をルーペ視するとき,皮部は木部よりやや薄く,ほとんど白色で,ところどころにすき間があり,形成層の付近はしばしば褐色を帯びる。木部は白色~淡褐色を呈し,その組織は皮部よりもやや密である。味は初めなく,後にえぐくて苦い。
また,「キキョウ」の確認試験を準用する。

(6) ゴシュユ
偏球形又は球形を呈し,外面は暗褐色~灰褐色,多くの油室がくぼんだ小点として認められ,その中心には花柱の残基があるが,しばしばこれは脱落している。
果柄は長さ 2~5mm で,灰緑色の毛を密生している。果皮は,通例,開裂し,子房は 5 室に分かれ,各室中には倒卵球形又は球形の褐色~黒褐色又は帯青黒色のつやのある種子が存在する。特異なにおいがあり,味は辛く,後に残留性の苦味がある。
また,「ゴシュユ」の確認試験を準用する。

(7) ソヨウ
縮んだ葉の細片で,両面とも帯褐紫色,あるいは上面は灰緑色~帯褐緑色で下面は帯褐紫色を呈する。茎を交じえるものは,その横断面は方形である。葉をルーペ視するとき,両面にまばらに毛を認め,特に葉脈上に多く,裏面には細かい腺毛を認める。もみ砕くとき,特異なにおいがあり,味はわずかに苦い。
また,「ソヨウ」の確認試験を準用する。

(8) ショウキョウ
淡灰黄色の周皮を付けたままか,又はその一部をはぎとってあり,表面は灰白色~淡灰褐色で,しばしば白粉を付けている。横断面は繊維性,粉性で,淡帯黄褐色を呈し,皮層と中心柱とに分かれる。横断面をルーペ視するとき,その全面に維管束及び分泌物が褐色の細点として散在している。特異なにおいがあり,味は極めて辛い。

乾燥減量

15%以下。

灰分

5%以下。

備考

鶏鳴散料加茯苓

薬価

規格成分名称分量薬価計(円)
日本薬局方ビンロウジ4.0g1.275.08
日本薬局方ブクリョウ4.0g2.399.56
局外生規モッカ3.0g26.00
局外生規キッピ2.0g1.242.48
日本薬局方キキョウ2.0g2.825.64
日本薬局方ゴシュユ1.0g3.393.39
日本薬局方ソヨウ1.0g2.542.54
日本薬局方ショウキョウ1.0g1.551.55
全量18.0g36.24

コメント