成分及び分量または本質
規格 | 成分名称 | 分量 | |
日本薬局方 | ケイヒ | 4.0g | |
日本薬局方 | シャクヤク | 4.0g | |
日本薬局方 | タイソウ | 4.0g | |
日本薬局方 | ショウキョウ | 1.0g | |
日本薬局方 | カンゾウ | 2.0g | |
日本薬局方 | ビャクジュツ | 4.0g | |
日本薬局方 | ブシ | 0.5g | |
全量 | 19.5g |
製造方法
以上の切断又は破砕した生薬をとり,1 包として製する。
用法及び用量
本品 1 包に水約 500mL を加えて,半量ぐらいまで煎じつめ,煎じかすを除き,煎液を 3 回に分けて食間に服用する。上記は大人の 1 日量である。
15 才未満 7 才以上 大人の 2/3,
7 才未満 4 才以上 大人の 1/2,
4 才未満 2 才以上 大人の 1/3,
2 才未満 大人の 1/4 以下を服用する。
効能又は効果
体力虚弱で,汗が出,手足が冷えてこわばり,ときに尿量が少ないものの次の諸症:関節痛,神経痛
貯蔵方法及び有効期間
密閉容器
規格及び試験方法
性状
本品は特異なにおいがある。
確認試験
本品 1 包を白紙上に広げ,各生薬を外観的に選別し,それぞれの生薬につき,次の試験を行う。
(1) ケイヒ
外面は暗赤褐色を呈し,内面は赤褐色を呈し,平滑である。横断面は赤褐色を呈し淡褐色の薄層が見られる。特異なにおいがあり,味は甘く,辛く,後にやや粘液性で,わずかに収れん性である。
横切片を鏡検するとき,一次皮部と二次皮部はほとんど連続した石細胞環で区分され,環の外辺にはほぼ円形に結集した繊維束を伴い,環の各石細胞の膜はしばしばU字形に肥厚する。二次皮部中には石細胞を認めず,まばらに少数の厚膜繊維を認める。柔組織中には油細胞,粘液細胞及び微細なシュウ酸カルシウムの針晶を含む細胞があり,柔細胞中にはでんぷん粒を含む。
(2) シャクヤク
外面は褐色~淡灰褐色を呈し,横断面はち密で淡灰褐色を呈し,木部には淡褐色の放射状の線がある。わずかに特異なにおいがあり,味は初めわずかに甘く,後に渋くてわずかに苦い。
また,「シャクヤク」の確認試験を準用する。
(3) タイソウ
外面は赤褐色であらいしわがあるが,又は暗灰赤色で細かいしわがあり,いずれもつやがある。外果皮は薄く革質で,中果皮は暗灰褐色を呈し,海綿ようで柔らかく粘着性があり,内果皮は極めて堅く,種子は偏平である。わずかに特異なにおいがあり,味は甘い。
(4) ショウキョウ
淡灰黄色の周皮を付けたままか,又はその一部をはぎとってあり,表面は灰白色~淡灰褐色で,しばしば白粉を付けている。横断面は繊維性,粉性で,淡帯黄褐色を呈し,皮層と中心柱とに分かれる。横断面をルーペ視するとき,その全面に維管束及び分泌物が褐色の細点として散在している。特異なにおいがあり,味は極めて辛い。
(5) カンゾウ
外面(周皮)は暗褐色~赤褐色で縦じわがあり,切断面は淡黄色で繊維質を呈する。横断面では,皮部と木部の境界はほぼ明らかで,放射状の構造を現わす。
味は甘い。
横切片を鏡検するとき,皮付きカンゾウでは黄褐色の多層のコルク層とその内層に 1~3細胞層のコルク皮層がある。皮部には放射組織が退廃師部と交互に放射状に配列し,師部には結晶細胞列で囲まれた厚膜で木化不十分な師部繊維群がある。木部には 3~10 細胞列の放射組織が黄色で巨大な道管と交互に放射状に配列し,道管は結晶細胞列で囲まれた木部繊維及び木部柔細胞を伴い,ストロンに基づくものでは柔細胞性の髄がある。柔細胞中にはでんぷん粒を含み,またしばしばシュウ酸カルシウムの単晶を含む。皮去りカンゾウでは周皮及び師部の一部を欠いている。
(6) ビャクジュツ
外面は淡灰黄色~淡黄白色で,ところどころ灰褐色を呈し,横切面には淡黄褐色~褐色の分泌物による細点がある。特異なにおいがあり,味はわずかに苦い。
横切片を鏡検するとき,皮部の柔組織中にはしばしば師管の外側に接して繊維束があり,放射組織の末端部には淡褐色~褐色の内容物を含む油室がある。木部には大きい髄を囲んで放射状に配列した短径の道管とそれを囲む著しい繊維束がある。髄及び放射組織中には皮部と同様な油室があり,柔組織中にはイヌリンの小球晶及びシュウ酸カルシウムの針晶を含む。
また,「ビャクジュツ」の確認試験を準用する。
(7) ブシ
本品はほぼ倒円錐形で,長さ 15~30mm,径 12~16mm,又は縦ときに横に切断され,長さ 20~60mm,幅 15~40mm,厚さ 200~700μm,又は径 12mm 以下の不整な多角形に破砕されている。外面は淡褐色~暗褐色又は黄褐色を呈する。質は堅く,通例,しわはなく,切面は平らで,淡褐色~暗褐色又は黄白色~淡黄褐色を呈し,通常角質,半透明で光沢がある。弱い特異なにおいがある。
横切片及び縦切片を鏡検するとき,外側から擬上皮,一次皮層,内皮,二次皮層,形成層,木部が認められる。一次皮層には楕円形~楕円状四角形,短径 30~75μm,長径 60~150μm の厚壁細胞がある。内皮は接線方向に長い 1 層の細胞からなっている。形成層輪は星形又は不整の多角形~円形であり,木部の道管群は V 字形を呈する。二次皮層及び髄中に独立した形成層輪が認められるものもある。道管は孔紋,階紋,網紋又はらせん紋道管である。柔細胞中のでんぷん粒は糊化している。
また,「ブシ」の確認試験を準用する。
純度試験
本品 1 包中のアコニチン(C34H47O11N:645.75)の残存量は 0.01mg 以下である。
本品 1 包を粉末とし,その重量を精密に量り,これにメタノール 50mL を加え一夜放置した後,1 時間振とうし,ろ紙を用いてろ過する。残渣に再びメタノール 30mL を加え 1時間振とうした後,前記ろ紙を用いてろ過する。またこの残渣をメタノール 30mL で 2 回洗い,全量を合わせ減圧下でメタノールをほとんど留去する。残留物に希塩酸 10mL を加え水浴上で加温溶解する。冷後,分液ろう斗に脱脂綿を用いてろ過し,水 10mL で 2 回洗う。ろ液を合わせ,これにアンモニア水(28)を加えてアルカリ性とする。これにクロロホルム 50mL を加えて良く振り混ぜた後に下層を分取する。この操作を 2 回繰り返した後,クロロホルムを合わせ,これに水 10mL を加え洗った後,クロロホルム層を分取し,無水硫酸ナトリウムを加えて脱水する。これをろ過し,減圧下で蒸発乾固する。残留物をクロロホルム 1mL に正確に溶かして試料溶液とする。
別にアコニチン 20mg を精密に量り,クロロホルム 10mL に溶かし正確にメスアップする。この溶液 1mL を正確に量り,10mL に正確に希釈し標準溶液とする。
試料溶液及び標準溶液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。あらかじめ薄層クロマトグラフ用シリカゲルを用いて 0.25mm の厚さに調製し活性化した薄層板に試料溶液 0.3mL,標準溶液 10μL 及び 15μL を正確に塗布する。次にブタノール・酢酸・水(4:1:5)の混合溶液の上層を展開溶媒として,約 10cm 展開しこれを風乾した後,噴霧用ドラーゲンドルフ試液を均等に噴霧するとき,試料溶液から得られるアコニチンに対応するスポットの濃さは標準溶液の 10μL を塗布した方から得られるスポットより濃いことはあっても,標準溶液の 15μL を塗布した方から得られるスポットより濃くない。
乾燥減量
15%以下。
灰分
5%以下。
備考
桂枝加朮附湯
薬価
規格 | 成分名称 | 分量 | 薬価 | 計(円) | |
日本薬局方 | ケイヒ | 4.0g | 1.62 | 6.48 | |
日本薬局方 | シャクヤク | 4.0g | 2.87 | 11.48 | |
日本薬局方 | タイソウ | 4.0g | 2.48 | 9.92 | |
日本薬局方 | ショウキョウ | 1.0g | 1.55 | 1.55 | |
日本薬局方 | カンゾウ | 2.0g | 2.13 | 4.26 | |
日本薬局方 | ビャクジュツ | 4.0g | 2.9 | 11.60 | |
日本薬局方 | ブシ | 0.5g | 10 | 5.00 | |
全量 | 19.5g | 50.29 |
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