成分及び分量または本質
規格 | 成分名称 | 分量 | |
日本薬局方 | クロトリマゾール | 1.0g | |
溶解補助剤 | 日本薬局方 | マクロゴール 400 | 50ml |
溶剤 | 日本薬局方 | エタノール | 適量 |
全量 | 100ml |
製造方法
以上をとり,液剤の製法により製する。
用法及び用量
患部を清潔にして,1日2~3回塗布する。
効能又は効果
みずむし,ぜにたむし,いんきんたむし
貯蔵方法及び有効期間
遮光した気密容器
規格及び試験方法
本品を定量するとき,クロトリマゾール(C22H17ClN2:344.84)0.8~1.2%を含む。
性状
本品は無色透明の液体である。
確認試験
本品 2mL をとり,含有するエタノール(95)を減圧留去後,クロロホルム 50mLおよび精製水 150mL で分配する。クロロホルム層はさらに精製水 150mL で分配した後,0.1mol 塩酸溶液 50mL を加え振り混ぜ,水層を分取する。得られた水層はアンモニア水(28)でアルカリ性とした後,新たにクロロホルム 50mL を加え振り混ぜ,クロロホルム層を分取する。クロロホルム層は硫酸ナトリウムで乾燥し,ろ過後,約 1mL となるまで減圧濃縮し,試料溶液とする。別に,クロトリマゾール 0.05g をメタノール 2mL に溶解し標準溶液とする。これらの液につき薄層クロマトグラフィー法により試験を行う。試料溶液および標準溶液 5μLずつを薄層クロマトグラフィー用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。次に酢酸エステル:エタノール(95):アンモニア水(28)混液(50:5:1)を展開溶媒として約 10cm 展開した後,薄層板を風乾する。この薄層板に噴霧用ドラーゲンドルフ試液を均等に噴霧するとき,試料溶液から得られたスポットは,標準溶液から得た黄褐色のスポットと色調及び Rf 値が等しい。
定量法
本品 5.0mL を正確に量り,希エタノールに溶解し正確に 50mL とする。この液を希エタノールを用い 10 倍希釈を2回繰り返し,試料溶液とする。別にクロトリマゾール標準品約 10mg を精密に量り,希エタノールに溶解し正確に 100mL としたものを標準溶液とする。試料溶液および標準溶液はそれぞれ 0.45μL のフィルターでろ過し,その 10μL につき次の条件で液体クロマトグラフィーによりピーク高さによる絶対検量線法で試験を行う。それぞれの標準溶液は希エタノールで段階的に希釈し検量線を求め,これをもとに成分含量を算出する。
操作条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:230nm)
カラム:内径 4.6mm,長さ 150mm のステンレス管に 5μmの液体クロマトグラフィー用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。
カラム温度:40℃付近の一定温度
移動相:ラウリル硫酸ナトリウム(1→128)/アセトニトリル/リン酸(400:600:1)
流量:1.0mL/min
カラムの選定:標準溶液 10μL につき上記の条件で操作するとき,クロトリマゾールの理論段数およびシンメトリー係数は,10,000 段以上,1.5 以下である。
薬価
規格 | 成分名称 | 分量 | 薬価 | 計(円) | |
日本薬局方 | クロトリマゾール | 1.0g | ー | ー | |
溶解補助剤 | 日本薬局方 | マクロゴール 400 | 50ml | 1.78 | 89.00 |
溶剤 | 日本薬局方 | エタノール | 適量 | 1.73 | 86.50 |
全量 | 100ml | 175.50 |
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