【 169 】 解熱鎮痛薬 11―①【解熱鎮痛剤7号A】

解熱鎮痛薬
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成分及び分量または本質

規格成分名称分量
日本薬局方イブプロフェン0.45g
日本薬局方カフェイン水和物0.2g
日本薬局方ケイヒ末1.0g
日本薬局方ショウキョウ末0.3g
日本薬局方カンゾウ末1.0g
賦形剤日本薬局方デンプン,乳糖水和物又はこれらの混合物適量
全量4.5g
解熱鎮痛薬 11―①
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製造方法

以上をとり,散剤の製法により製する。

用法及び用量

大人(15 才以上)1 回 1.5g,1 日 3 回を限度とし,なるべく空腹時をさけて服用する。服用間隔は 4 時間以上おくこと。

効能又は効果

○頭痛・歯痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・耳痛・関節痛・神経痛・腰痛・筋肉痛・肩こり痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・月経痛(生理痛)・外傷痛の鎮痛
○悪寒・発熱時の解熱

貯蔵方法及び有効期間

密閉容器

規格及び試験方法

性状

本品は淡褐色の粉末で,特異なにおいがある。

確認試験

(1) 本品 0.5g にメタノール 5mL を加え,振り混ぜた後,ろ過し,ろ液を試料溶液とする。別にイブプロフェン 0.01g をメタノール 1mL に溶かし,標準溶液とする。
これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 5μLずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。次にヘキサン・酢酸エチル・酢酸(100)混液(15:5:1)を展開溶媒として約10cm 展開した後,薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長 254nm)を照射するとき,試料溶液から得たスポットは,標準溶液から得たスポットと色調及び Rf 値が等しい。

(2) 本品 0.2g にメタノール 10mL を加えて振り混ぜた後,ろ過し,ろ液を試料溶液とする。別にカフェイン水和物 5mg をメタノール 5mL に溶かし,標準溶液とする。これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 5μL ずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。
次にクロロホルム・アセトン・アンモニア水(28)混液(30:5:1)を展開溶媒として約10cm 展開した後,薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長 254nm)を照射するとき,試料溶液から得たスポットは,標準溶液から得た暗紫色のスポットと色調及び Rf 値が等しい。

(3) 本品 1.5g にジエチルエーテル 20mL を加えて振り混ぜた後,ろ過する。ろ液を蒸発乾固し,残留物をエタノール(95)1mL に溶かし試料溶液とする。別にケイヒ末 0.3gをとり,試料溶液と同様に操作し,標準溶液とする。これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 5μL ずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。次にヘキサン・クロロホルム・酢酸エチル混液(4:1:1)を展開溶媒として約 10cm 展開した後,薄層板を風乾する。
これに 2,4‐ジニトロフェニルヒドラジン試液を噴霧するとき,試料溶液から得た主スポットは,標準溶液から得た黄赤色の主スポットと色調及び Rf 値が等しい。

(4) 本品 1g にジエチルエーテル 5mL を加えて振り混ぜた後,ろ過し,ろ液を試料溶液とする。別にショウキョウ末 0.02g にジエチルエーテル 2mL を加えて振り混ぜた後,ろ過し,ろ液を標準溶液とする。これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 10μL ずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次に四塩化炭素・アセトン混液(5:1)を展開溶媒として約 10cm展開した後,薄層板を風乾する。これにバニリン・硫酸溶液*を均等に噴霧し,105℃で 5分間加熱するとき,試料溶液から得た数個のスポットのうち 1 個のスポットは,標準溶液から得た紫色の主スポットと色調及び Rf 値が等しい。

[注]* バニリン・硫酸溶液:バニリン 0.5g にメタノール 25mL 及び希硫酸 25mL を加える。

(5) 本品 1g にメタノール 5mL を加えて振り混ぜた後,ろ過し,ろ液を試料溶液とする。別にグリチルリチン酸 5mg をメタノール 5mL に溶かし,標準溶液とする。これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 5μL ずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。
次に 1‐ブタノール・水・酢酸(100)混液(7:2:1)を展開溶媒として約 10cm 展開した後,薄層板を風乾する。これに紫外線(254nm)を照射するとき,試料溶液から得た数個のスポットのうち 1 個のスポットは,標準溶液から得た暗紫色のスポットと色調及び Rf値が等しい。

備考

薬価

規格成分名称分量薬価計(円)
日本薬局方イブプロフェン0.45g
日本薬局方カフェイン水和物0.2g9.71.94
日本薬局方ケイヒ末1.0g2.192.19
日本薬局方ショウキョウ末0.3g1.730.52
日本薬局方カンゾウ末1.0g3.23.20
賦形剤日本薬局方デンプン,乳糖水和物又はこれらの混合物適量0.751.16
全量4.5g9.01

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