【 165 】 その他 1―①【内用皮膚剤1号A】

その他
スポンサーリンク

成分及び分量または本質

規格成分名称分量
日本薬局方ヨクイニン末3.0g
日本薬局方リボフラビン酪酸エステル0.012g
日本薬局方ピリドキシン塩酸塩0.04g
甘味剤日本薬局方カンゾウ末0.15g
賦形剤日本薬局方リン酸水素カルシウム水和物適量
全量4.5g
その他 1―①
スポンサーリンク

製造方法

以上をとり,散剤の製法により製する。ただし,分包散剤とする。

用法及び用量

1 回量を次のとおりとし,1 日 3 回,食後服用する。
大人(15 才以上)1 包 1.5g,
11 才以上 15 才未満 大人の 2/3,
8 才以上11 才未満 大人の 1/2,
5 才以上 8 才未満 大人の 1/3,
3 才以上 5 才未満 大人の 1/4

効能又は効果

いぼ,皮膚のあれ

貯蔵方法及び有効期間

遮光した密閉容器

規格及び試験方法

本品は定量するとき,
リボフラビン酪酸エステル(C33H44N4O10:656.73)0.24~0.30%及び
ピリドキシン塩酸塩(C8H11NO3・HCl:205.64)0.8~1.0%を含む。

性状

本品はだいだい黄色の粉末で,味はわずかに苦い。

確認試験

(1) 本品 1.5g にメタノール 20mL を加え,水浴上で 5 分間加温する。冷後,ろ過し,ろ液を蒸発乾固し,残留物をメタノール 1mL に溶かし,試料溶液とする。別にヨクイニン末 1.0g にメタノール 20mL を加え,以下,試料溶液と同様に操作し,標準溶液とする。これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 10μL ずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。
次にヘキサン・アセトン混液(9:1)を展開溶媒として約 10cm 展開した後,薄層板を風乾する。これに 4‐メトキシベンズアルデヒド・硫酸試液を均等に噴霧した後,105℃で 10分間加熱するとき,試料溶液から得た数個のスポットのうち 1 個のスポットは,標準溶液から得た暗紫青色のスポットと色調及び Rf 値が等しい。

(2) 本品 1.5g に薄めたメタノール(7→10)5mL を加えて振り混ぜた後,ろ過し,ろ液を試料溶液とする。別にリボフラビン酪酸エステル 4mg,ピリドキシン塩酸塩 0.013g 及びグリチルリチン酸 2mg をそれぞれ薄めたメタノール(7→10)5mL に溶かし,標準溶液(1),標準溶液(2)及び標準溶液(3)とする。これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 10μL ずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。次に 1‐ブタノール・水・酢酸(100)混液(7:2:1)を展開溶媒として約 10cm 展開した後,薄層板を風乾する。これに紫外線(波長 254nm 及び 365nm)を照射するとき,試料溶液から得た数個のスポットのうち 3個のスポットは,標準溶液(1),標準溶液(2)及び標準溶液(3)から得たスポットと色調及び Rf 値が等しい。

定量法

(1) 本品 1.0g を精密に量り,メタノール 30mL を加えて 10 分間振り混ぜた後,内標準溶液 5mL を正確に加え,更にメタノールを加えて 50mL とする。この液をろ過し,ろ液を試料溶液とする。別に定量用リボフラビン酪酸エステル 0.01g を精密に量り,メタノールに溶かし,正確に 20mL とする。この液 5mL を正確に量り,内標準溶液 5mLを正確に加え,メタノールを加えて 50mL とし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液10μL につき,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行う。内標準物質のピーク面積に対するリボフラビン酪酸エステルのピーク面積の比 QT及び QS を求める。

リボフラビン酪酸エステル(C33H44N4O10)の量(mg)
=定量用リボフラビン酪酸エステルの量(mg)×QT/QS × 1/4

内標準溶液 フタル酸ジ n‐アミルのメタノール溶液(1→300)

操作条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:254nm)
カラム:内径約 4mm,長さ 15~25cm のステンレス管に 5~10μm のオクタデシ
ルシリル化シリカゲルを充てんする。
カラム温度:40℃付近の一定温度
移動相:メタノール・水混液(4:1)
流量:リボフラビン酪酸エステルの保持時間が約 5 分になるように調整する。
カラムの選定:標準溶液 10μL につき,上記の条件で操作するとき,リボフラビン
酪酸エステル,フタル酸ジ n‐アミルの順に溶出し,それぞれのピークが完
全に分離するものを用いる。

 

(2) 本品約 0.2g を精密に量り,薄めたアセトニトリル(1→10)30mL を加えて 10 分間振り混ぜ,内標準溶液 5mL を正確に加え,薄めたアセトニトリル(1→10)を加えて 50mLとする。この液をろ過し,ろ液を試料溶液とする。別にピリドキシン塩酸塩標準品約 0.01gを精密に量り,薄めたアセトニトリル(1→10)に溶かし,正確に 25mL とする。この液5mL を正確に量り,内標準溶液 5mL を正確に加え,更に薄めたアセトニトリル(1→10)を加えて 50mL とし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液 10μL につき,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行う。内標準物質のピーク面積に対するピリドキシン塩酸塩のピーク面積の比 QT 及び QSを求める。

ピリドキシン塩酸塩(C8H11NO3・HCl)の量(mg)
=ピリドキシン塩酸塩標準品の量(mg)×QT/QS × 1/5

内標準溶液 パラオキシ安息香酸のアセトニトリル溶液(1→5000)

操作条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:270nm)
カラム:内径約 4mm,長さ 15~25cm のステンレス管に 5~10μm のオクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。
カラム温度:40℃付近の一定温度
移動相:1‐ヘプタンスルホン酸ナトリウム 1g 及びリン酸二水素カリウム 6.8g を水 1000mL に溶かし,リン酸を加えて pH2.5 に調整する。この液 900mLにアセトニトリル 100mL を加える。
流量:ピリドキシン塩酸塩の保持時間が約 6 分になるように調整する。
カラムの選定:標準溶液 10μL につき,上記の条件で操作するとき,ピリドキシン塩酸塩,パラオキシ安息香酸の順に溶出し,それぞれのピークが完全に分離するものを用いる。

備考

薬価

規格成分名称分量薬価計(円)
日本薬局方ヨクイニン末3.0g1.253.75
日本薬局方リボフラビン酪酸エステル0.012g
日本薬局方ピリドキシン塩酸塩0.04g30.31.21
甘味剤日本薬局方カンゾウ末0.15g3.20.48
賦形剤日本薬局方リン酸水素カルシウム水和物適量1.381.79
全量4.5g7.23

コメント

タイトルとURLをコピーしました