【 142 】 外皮用薬 53―①【ハクセン・V軟膏】

外皮用薬
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成分及び分量または本質

規格成分名称分量
日本薬局方サリチル酸3.0g
日本薬局方イオウ3.0g
基剤日本薬局方オリブ油10.0g
基剤日本薬局方流動パラフィン3.0g
基剤日本薬局方白色ワセリン適量
全量100g
外皮用薬 53―①
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製造方法

以上をとり,軟膏剤の製法により製する。

用法及び用量

適宜,患部に塗布する。

効能又は効果

みずむし,ぜにたむし,いんきんたむし

貯蔵方法及び有効期間

気密容器

規格及び試験方法

本品は定量するとき,サリチル酸(C7H6O3:138.12)2.7~3.3%を含む。

性状

本品は白色の軟膏剤である。

確認試験

(1) 本品 1g に水 10mL を加えてかき混ぜた後,放置する。上澄液 5mL に塩化鉄(Ⅲ)試液 1 滴を加えるとき,赤紫色を呈する(サリチル酸)。

(2) 本品 2g にジエチルエーテル 20mL を加えてかき混ぜた後,遠心分離する。上澄液を除き,残留物にピリジン 2mL 及び炭酸水素ナトリウム試液 0.2mL を加えて煮沸するとき,青色を呈する(イオウ)。

定量法

本品約 0.5g を精密に量り,テトラヒドロフラン 10mL を加えて振り混ぜて溶かした後,内標準溶液 5mL を正確に加え,更にメタノールを加えて 100mL とする。この液をろ過し,初めのろ液 10mL を除き,次のろ液を試料溶液とする。別に定量用サリチル酸約 0.015g を精密に量り,テトラヒドロフラン 10mL に溶かし,内標準溶液 5mL を正確に加え,更にメタノールを加えて 100mL とし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液 10μLにつき,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い,内標準物質のピーク面積に対するサリチル酸のピーク面積の比 QT及び QS を求める。

サリチル酸(C7H6O3)の量(mg)
=定量用サリチル酸の量(mg)×QT/QS

内標準溶液 テオフィリンのメタノール溶液(1→3500)

操作条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:270nm)
カラム:内径約 4mm,長さ 15~25cm のステンレス管に 5~10μm のオクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。
カラム温度:40℃付近の一定温度
移動相:pH6.5 の 0.1mol/L リン酸塩緩衝液・アセトニトリル混液(9:1)
流量:サリチル酸の保持時間が約 7 分になるように調整する。
カラムの選定:標準溶液 10μL につき,上記の条件で操作するとき,テオフィリン,サリチル酸の順に溶出し,それぞれのピークが完全に分離するものを用いる。

備考

薬価

規格成分名称分量薬価計(円)
日本薬局方サリチル酸3.0g2.387.14
日本薬局方イオウ3.0g1.173.51
基剤日本薬局方オリブ油10.0g1.7117.10
基剤日本薬局方流動パラフィン3.0g0.862.58
基剤日本薬局方白色ワセリン適量2.09169.29
全量100g199.62

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