成分及び分量または本質
規格 | 成分名称 | 分量 | |
日本薬局方 | サリチル酸 | 3.0g | |
日本薬局方 | イオウ | 3.0g | |
基剤 | 日本薬局方 | オリブ油 | 10.0g |
基剤 | 日本薬局方 | 流動パラフィン | 3.0g |
基剤 | 日本薬局方 | 白色ワセリン | 適量 |
全量 | 100g |
製造方法
以上をとり,軟膏剤の製法により製する。
用法及び用量
適宜,患部に塗布する。
効能又は効果
みずむし,ぜにたむし,いんきんたむし
貯蔵方法及び有効期間
気密容器
規格及び試験方法
本品は定量するとき,サリチル酸(C7H6O3:138.12)2.7~3.3%を含む。
性状
本品は白色の軟膏剤である。
確認試験
(1) 本品 1g に水 10mL を加えてかき混ぜた後,放置する。上澄液 5mL に塩化鉄(Ⅲ)試液 1 滴を加えるとき,赤紫色を呈する(サリチル酸)。
(2) 本品 2g にジエチルエーテル 20mL を加えてかき混ぜた後,遠心分離する。上澄液を除き,残留物にピリジン 2mL 及び炭酸水素ナトリウム試液 0.2mL を加えて煮沸するとき,青色を呈する(イオウ)。
定量法
本品約 0.5g を精密に量り,テトラヒドロフラン 10mL を加えて振り混ぜて溶かした後,内標準溶液 5mL を正確に加え,更にメタノールを加えて 100mL とする。この液をろ過し,初めのろ液 10mL を除き,次のろ液を試料溶液とする。別に定量用サリチル酸約 0.015g を精密に量り,テトラヒドロフラン 10mL に溶かし,内標準溶液 5mL を正確に加え,更にメタノールを加えて 100mL とし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液 10μLにつき,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い,内標準物質のピーク面積に対するサリチル酸のピーク面積の比 QT及び QS を求める。
サリチル酸(C7H6O3)の量(mg)
=定量用サリチル酸の量(mg)×QT/QS
内標準溶液 テオフィリンのメタノール溶液(1→3500)
操作条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:270nm)
カラム:内径約 4mm,長さ 15~25cm のステンレス管に 5~10μm のオクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。
カラム温度:40℃付近の一定温度
移動相:pH6.5 の 0.1mol/L リン酸塩緩衝液・アセトニトリル混液(9:1)
流量:サリチル酸の保持時間が約 7 分になるように調整する。
カラムの選定:標準溶液 10μL につき,上記の条件で操作するとき,テオフィリン,サリチル酸の順に溶出し,それぞれのピークが完全に分離するものを用いる。
備考
薬価
規格 | 成分名称 | 分量 | 薬価 | 計(円) | |
日本薬局方 | サリチル酸 | 3.0g | 2.38 | 7.14 | |
日本薬局方 | イオウ | 3.0g | 1.17 | 3.51 | |
基剤 | 日本薬局方 | オリブ油 | 10.0g | 1.71 | 17.10 |
基剤 | 日本薬局方 | 流動パラフィン | 3.0g | 0.86 | 2.58 |
基剤 | 日本薬局方 | 白色ワセリン | 適量 | 2.09 | 169.29 |
全量 | 100g | 199.62 |
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