成分及び分量または本質
規格 | 成分名称 | 分量 | |
日本薬局方 | ヒドロコルチゾン酢酸エステル | 0.5g | |
日本薬局方 | 酸化亜鉛 | 5.0g | |
基剤 | 日本薬局方 | 親水クリーム | 適量 |
全量 | 100g |
製造方法
以上をとり,クリーム剤の製法により製する。
用法及び用量
適宜,患部に塗布する。
効能又は効果
湿疹・皮膚炎,ただれ,かぶれ,しもやけ,あかぎれ,ひび
貯蔵方法及び有効期間
気密容器
規格及び試験方法
本品は定量するとき,酸化亜鉛(ZnO:81.38)4.5~5.5%を含む。
性状
本品は白色である。
確認試験
(1) 本品 10g をとり,分液漏斗に入れ,ジエチルエーテル 10mL ずつで 2回振り混ぜた後,ろ過する。残留物をとり,クロロホルム 20mL ずつで 2 回抽出する。クロロホルム抽出液を合わせ,あらかじめクロロホルムで潤した脱脂綿を用いてろ過し,水浴上でクロロホルムを留去し,残留物約 5mg に硫酸 2mL を加えるとき,初めに帯黄緑色の蛍光を発し,徐々にだいだい色を経て暗赤色に変わる。この液に水 10mL を加えるとき,液は黄色からだいだい黄色に変わり,緑色の蛍光を発する(ヒドロコルチゾン酢酸エステル)。
(2) (1)で得た残留物約 10mg にメタノール 1mL を加え,加温して振り混ぜた後,ろ過し,ろ液にフェーリング試液 1mL を加えて加熱するとき,だいだい色~赤色の沈殿を生じる(ヒドロコルチゾン酢酸エステル)。
(3) 本品 1g にジエチルエーテル 20mL を加えて振り混ぜた後,ろ過する。残留物をジエチルエーテル 10mL ずつで 2 回洗った後,乾燥する。これを強熱するとき黄色を呈し,この色は冷えると消える。また,これを希塩酸 10mL に溶かし,ヘキサシアノ鉄(Ⅱ)酸カリウム試液を加えるとき,白色の沈殿を生じる(酸化亜鉛)。
定量法
本品約 10g を精密に量り,るつぼに入れ,弱く加熱して融解し,徐々に温度を高めて炭化し,次に残留物が黄色となるまで強熱し,冷後,水 1mL 及び塩酸 1.5mL を加えて溶かした後,水を加えて正確に 100mL とする。この液 20mL を正確に量り,水 80mLを加え,水酸化ナトリウム溶液(1→50)を液がわずかに沈殿を生じるまで加え,次に pH10.7のアンモニア・塩化アンモニウム緩衝液 5mL を加えた後,0.05mol/L エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム液で滴定する(指示薬:エリオクロムブラック T・塩化ナトリウム指示薬0.04g)。
0.05mol/L エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム液 1mL=4.069mg ZnO
備考
薬価
規格 | 成分名称 | 分量 | 薬価 | 計(円) | |
日本薬局方 | ヒドロコルチゾン酢酸エステル | 0.5g | ー | ー | |
日本薬局方 | 酸化亜鉛 | 5.0g | 2.01 | 10.05 | |
基剤 | 日本薬局方 | 親水クリーム | 適量 | 2.08 | 196.56 |
全量 | 100g | 206.61 |
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