【 112 】 外皮用薬 23【GL・P・Z液】

外皮用薬
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成分及び分量または本質

規格成分名称分量
日本薬局方酸化亜鉛15.0g
日本薬局方グリセリン5.0ml
日本薬局方液状フェノール1.5ml
着香剤日本薬局方キョウニン水3.0ml
溶剤日本薬局方精製水又は精製水(容器入り)適量
全量100ml
外皮用薬 23
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製造方法

以上をとり,溶解混和して製する。

用法及び用量

1 日数回,適量を患部に塗布する。用時よく振り混ぜること。

効能又は効果

虫さされ,かゆみ,あせも

貯蔵方法及び有効期間

気密容器

規格及び試験方法

本品は定量するとき,酸化亜鉛(ZnO:81.38)13.5~16.5%を含む。

性状

本品は白色の懸濁液である。

確認試験

(1) 本品の上澄液 1mL をとり,水 20mL 及び希塩酸 5mL を加え,ジエチルエーテル 20mL で抽出する。ジエチルエーテル抽出液を炭酸水素ナトリウム試液 5mL ずつで 2 回洗った後,希水酸化ナトリウム試液 10mL で抽出する。抽出液 1mL をとり,亜硝酸ナトリウム試液 1mL 及び希塩酸 1mL を加えて振り混ぜ,10 分間放置する。次に水酸化ナトリウム試液 3mL を加えるとき,液は淡黄色を呈する(フェノール)。

(2) 本品の上澄液 20mL をとり,必要ならばろ過する。ろ液 5mL に塩化鉄(Ⅲ)試液1 滴を加えるとき,液は紫色を呈する(フェノール)。

(3) (2)のろ液 5mL を共せん試験管にとり,水酸化ナトリウム試液 2mL 及び硫酸銅試液 1mL を加えて振り混ぜるとき,液は青色を呈する(グリセリン)。

(4) (2)のろ液 5mL に硫酸水素カリウム 1.0g を加えて加熱するとき,アクロレインのにおいを発する(グリセリン)。

(5) 本品をよく振り混ぜた後,その 10mL をとり,ジエチルエーテル 20mL を加えて振り混ぜた後,ろ過する。残留物はジエチルエーテル 10mL ずつで 2 回洗い,乾燥した後,強熱するとき,黄色を呈し,この色は冷えると消える。また,これを希塩酸 10mL に溶かし,ヘキサシアノ鉄(Ⅱ)酸カリウム試液を加えるとき,白色の沈殿を生じる(酸化亜鉛)。

定量法

本品をよく振り混ぜた後,その 10mL を正確に量り,るつぼに入れ,水浴上で加熱して水分を蒸発させ,残留物を徐々に温度を高めて全く炭化し,次に残留物が黄色となるまで強熱し,冷後,水 1mL 及び塩酸 1.5mL を加えて溶かした後,水を加えて正確に100mL とする。この液 25mL を正確に量り,水 80mL を加え,水酸化ナトリウム溶液(1→50)を液がわずかに沈殿を生じるまで加え,次に pH10.7 のアンモニア・塩化アンモニウム緩衝液 5mL を加えた後,0.05mol/L エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム液で滴定する(指示薬:エリオクロムブラック T・塩化ナトリウム指示薬 0.04g)。

0.05mol/L エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム液 1mL=4.069mg ZnO

備考

薬価

規格成分名称分量薬価計(円)
日本薬局方酸化亜鉛15.0g2.0130.15
日本薬局方グリセリン5.0ml0.874.35
日本薬局方液状フェノール1.5ml1.151.73
着香剤日本薬局方キョウニン水3.0ml1.664.98
溶剤日本薬局方精製水又は精製水(容器入り)適量0.119.96
全量100ml51.16

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