【 86 】 胃腸薬 38―①【整腸剤１号】

成分及び分量又は本質

製造方法

以上をとり，散剤の製法により，用時製する。なお，分包散剤とする場合もある。ただし分包散剤としない場合は，1 回量を量り得る適当なさじを添付するものとする。

用法及び用量

1 回量を次のとおりとし，1 日 3 回，食後に服用する。
大人（15 才以上）1 包 2.5g，
11 才以上 15 才未満 大人の 2/3，
8 才以上11 才未満 大人の 1/2，
5 才以上 8 才未満 大人の 1/3，
3 才以上 5 才未満 大人の 1/4，
1 才以上 3 才未満 大人の 1/5，
3 カ月以上 1 才未満 大人の 1/10

効能又は効果

整腸（便通を整える），腹部膨満感，軟便，便秘

貯蔵方法及び有効期間

気密容器

規格及び試験方法

性状

本品は淡黄白色の粉末で，特異なにおい及び味がある。

確認試験

（１） 本品 0.8g に希塩酸 5mL を加え，70℃で 1～2 分間加温した後，ろ過する。ろ液にモリブデン酸アンモニウム試液 2mL を加えるとき，黄色の沈殿を生じる（リン酸水素カルシウム水和物）。

（２） 本品 1.5g に希塩酸 1mL 及び水 20mL を加え，10 分間振り混ぜた後，ろ過する。
ろ液に酢酸・酢酸ナトリウム試液 5mL 及び酵素試液 1mL を加え，45～50℃で 2 時間放置した後，この液 5mL に水酸化ナトリウム試液 2.5mL 及びヘキサシアノ鉄(Ⅲ)酸カリウム試液 0.5mL を加え，次にイソブタノール 5mL を加え，2 分間激しく振り混ぜて放置し，紫外線（主波長 365nm）下で観察するとき，イソブタノール層は青紫色の蛍光を発する。この蛍光は酸性にすると消え，アルカリ性に戻すと再び現れる（乾燥酵母）。

備考

薬価