分及び分量または本質
規格 | 成分名称 | 分量 | |
日本薬局方 | オウレン末 | 0.8g | |
日本薬局方 | オウゴン末 | 1.2g | |
日本薬局方 | オウバク末 | 0.8g | |
日本薬局方 | ガジュツ,細末 | 3.0g | |
日本薬局方 | l‐メントール | 0.02g | |
賦形剤 | 日本薬局方 | デンプン,乳糖水和物又はこれらの混合物 | 適量 |
全量 | 6.0g |
製造方法
以上をとり,散剤の製法により製する。なお,分包散剤とする場合もある。
ただし分包散剤としない場合は,1 回量を量り得る適当な計量器を添付するものとする。
用法及び用量
1 回量を次のとおりとし,1 日 3 回,食前又は食間に服用する。
大人(15 才以上)1 包 2.0g,
11 才以上 15 才未満 大人の 2/3,
8 才以上11 才未満 大人の 1/2,
5 才以上 8 才未満 大人の 1/3
効能又は効果
食欲不振(食欲減退),胃部・腹部膨満感,消化不良,胃弱,食べ過ぎ(過食),飲み過ぎ(過飲),胸やけ,もたれ(胃もたれ),胸つかえ,はきけ(むかつき,胃のむかつき,二日酔・悪酔のむかつき,嘔気,悪心),嘔吐
貯蔵方法及び有効期間
気密容器
規格及び試験方法
性状
本品は黄褐色の粉末で,ハッカのにおいがあり,味は苦い。
確認試験
(1) 本品 1g にメタノール 20mL を加えて振り混ぜた後,ろ過する。ろ液を蒸発乾固し,残留物をメタノール 1mL に溶かし,必要ならろ過し,試料溶液とする。別にベルベリン塩化物水和物 1mg をメタノール 1mL に溶かし,標準溶液とする。これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 5μL ずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次に l‐ブタノール・水・酢酸(100)混液(7:2:1)を展開溶媒として約 10cm 展開した後,薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長 365nm)を照射するとき,試料溶液から得た数個のスポットのうち 1 個のスポットは,標準溶液から得た黄色~黄緑色の蛍光を発するスポットと色調及び Rf 値が等しい。
(2) (1)の試料溶液を試料溶液とする。別にバイカリン 1mg をメタノール 1mL に溶かし,標準溶液とする。これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。
試料溶液及び標準溶液 5μL ずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次にクロロホルム・メタノール・酢酸(100)・水混液(20:10:3:2)を展開溶媒として約 10cm 展開した後,薄層板を風乾する。これに塩化鉄(Ⅲ)メタノール溶液(1→100)を均等に噴霧するとき,試料溶液から得た数個のスポットのうち 1 個のスポットは,標準溶液から得た暗緑色のスポットと色調及び Rf 値が等しい。
(3) 本品 6g にジエチルエーテル 50mL を加えて振り混ぜた後,ろ過する。ろ液を蒸発乾固し,残留物をエタノール(95)1mL に溶かし,試料溶液とする。別にガジュツ,細末 3gをとり,試料溶液と同様に操作し,標準溶液とする。これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 10μL ずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次にクロロホルムを展開溶媒として約 10cm展開した後,薄層板を風乾する。これに 4-メトキシベンズアルデヒド・硫酸試液を均等に噴霧し,80℃で 2 分間加熱するとき,試料溶液から得た主スポットは,標準溶液から得た赤紫色の主スポットと色調及び Rf 値が等しい。
(4) 本品 4g に石油エーテル 10mL を加えて振り混ぜた後,ろ過する。ろ液を蒸発乾固し,残留物にエタノール(99.5)10mL を加え,更に硫酸 3mL を加えて振り混ぜるとき,液は黄赤色を呈する(メントール)。
備考
薬価
規格 | 成分名称 | 分量 | 薬価 | 計(円) | |
日本薬局方 | オウレン末 | 0.8g | 16.76 | 13.41 | |
日本薬局方 | オウゴン末 | 1.2g | 2.28 | 2.74 | |
日本薬局方 | オウバク末 | 0.8g | 3.1 | 2.48 | |
日本薬局方 | ガジュツ,細末 | 3.0g | 1.86 | 5.58 | |
日本薬局方 | l‐メントール | 0.02g | 16.9 | 0.34 | |
賦形剤 | 日本薬局方 | デンプン,乳糖水和物又はこれらの混合物 | 適量 | 0.75 | 0.14 |
全量 | 6.0g | 24.68 |
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