分及び分量または本質
規格 | 成分名称 | 分量 | |
日本薬局方 | タンニン酸アルブミン | 2.0g | |
日本薬局方 | 天然ケイ酸アルミニウム | 4.0g | |
日本薬局方 | ゲンノショウコ末 | 1.5g | |
日本薬局方 | ベルベリン塩化物水和物 | 0.3g | |
賦形剤 | 日本薬局方 | デンプン,乳糖水和物又はこれらの混合物 | 適量 |
全量 | 9.0g |
製造方法
以上をとり,散剤の製法により製する。ただし,分包散剤とする。
用法及び用量
1 回量を次のとおりとし,1 日 3 回,食間に服用する。
大人(15 才以上)1 包 3.0g,
11 才以上 15 才未満 大人の 2/3,
8 才以上11 才未満 大人の 1/2,
5 才以上 8 才未満 大人の 1/3,
3 才以上 5 才未満 大人の 1/4,
1 才以上 3 才未満 大人の 1/5,
3 カ月以上 1 才未満 大人の 1/10
効能又は効果
下痢,消化不良による下痢,食あたり,はき下し,水あたり,くだり腹,軟便
貯蔵方法及び有効期間
遮光した気密容器
規格及び試験方法
性状
本品は暗黄褐色の粉末で,味は苦い。
確認試験
(1) 本品 0.5g にエタノール(95)10mL を加え,水浴中で振り混ぜながら 3分間加温する。冷後,ろ過し,ろ液 5mL に塩化鉄(Ⅲ)試液を 1~2 滴加えるとき,液は青緑色を呈し,放置するとき,青黒色の沈殿を生じる(タンニン酸アルブミン)。
(2) 本品 1.2g に薄めた硫酸(1→3)3mL を加え,白煙が発生するまで加熱し,冷後,水 20mL を加えてろ過し,ろ液にアンモニア試液を加えて弱酸性とした液は,アルミニウム塩の定性反応を呈する(天然ケイ酸アルミニウム)。
(3) 本品 1.5g にアセトン 30mL を加え,15 分間振り混ぜた後,ろ過する。ろ液を蒸発乾固し,残留物をアセトン 1mL に溶かし,試料溶液とする。別にゲンノショウコ末 0.25gにアセトン 20mL を加え,試料溶液と同様に操作し標準溶液とする。これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 5μL ずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次にベンゼン・エタノール(99.5)混液(8:2)を展開溶媒として約 10cm 展開した後,薄層板を風乾する。これにバニリン・硫酸溶液*を均等に噴霧し,105℃で 5 分間加熱するとき,試料溶液から得た数個のスポットのうち 1 個のスポットは,標準溶液から得た緑色のスポットと色調及び Rf 値が等しい。
[注]*バニリン・硫酸溶液:バニリン 0.5g にメタノール 25mL 及び希硫酸 25mL を加える。
(4) 本品 0.3g にメタノール 10mL を加えて振り混ぜた後,ろ過し,ろ液を試料溶液とする。別にベルベリン塩化物水和物 1mg をメタノール 1mL に溶かし,標準溶液とする。
これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 10μLずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次に l‐ブタノール・水・酢酸(100)混液(7:2:1)を展開溶媒として約 10cm 展開した後,薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長 365nm)を照射するとき,試料溶液から得たスポットは,標準溶液から得た黄色~黄緑色の蛍光を発するスポットと色調及び Rf 値が等しい。
備考
薬価
規格 | 成分名称 | 分量 | 薬価 | 計(円) | |
日本薬局方 | タンニン酸アルブミン | 2.0g | 7 | 14.00 | |
日本薬局方 | 天然ケイ酸アルミニウム | 4.0g | 0.85 | 3.40 | |
日本薬局方 | ゲンノショウコ末 | 1.5g | 1.94 | 2.91 | |
日本薬局方 | ベルベリン塩化物水和物 | 0.3g | ー | ー | |
賦形剤 | 日本薬局方 | デンプン,乳糖水和物又はこれらの混合物 | 適量 | 0.75 | 0.90 |
全量 | 9.0g | 21.21 |
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