【 66 】 胃腸薬 18―①【下痢止め5号】

胃腸薬
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成分及び分量または本質

規格成分名称分量
日本薬局方乳酸カルシウム水和物3.0g
日本薬局方タンニン酸アルブミン3.0g
日本薬局方乳酸菌又は酪酸菌の製剤3.0g
全量9.0g
胃腸薬 18―①
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製造方法

以上をとり,散剤の製法により製する。ただし,分包散剤とする。

用法及び用量

1 回量を次のとおりとし,1 日 3 回,適宜服用する。
大人(15 才以上)1 包 3.0g,
11 才以上 15 才未満 大人の 2/3,
8 才以上11 才未満 大人の 1/2,
5 才以上 8 才未満 大人の 1/3,
3 才以上 5 才未満 大人の 1/4,
1 才以上 3 才未満 大人の 1/5,
3 カ月以上 1 才未満 大人の 1/10

効能又は効果

下痢,消化不良による下痢,食あたり,はき下し,水あたり,くだり腹,軟便

貯蔵方法及び有効期間

密閉容器

規格及び試験方法

本品は定量するとき,乳酸カルシウム水和物(C6H10CaO6・5H2O:308.30)30~36%を含む。

性状

本品は淡褐色の粉末である。

確認試験

(1) 本品 1.0g に水 10mL を加え,よく振り混ぜた後,ろ過し,ろ液に塩化鉄(Ⅲ)試液 5 滴を加えるとき,液は紫青色を呈する(タンニン酸アルブミン)。

(2) 本品 2.0g に水 10mL を加えてよく振り混ぜた後,ろ過する。ろ液に希硫酸 1mLを加えて酸性とし,過マンガン酸カリウム試液 5mL を加えて加熱するとき,アセトアルデヒドのにおいを発する。また,同じろ液をアンモニア試液でアルカリ性とし,シュウ酸アンモニウム試液 5mL を加えるとき,白色の沈殿を生じ,この沈殿は酢酸に溶けないが,塩酸に溶ける(乳酸カルシウム水和物)。

確認試験

本品 10 包をとり,1 包の平均重量を算出し,よく混和した後,乳酸カルシウム水和物約 0.5g に対応する量を精密に量り,水 10mL を加え,水浴上でおだやかに加温した後,ろ過する。ろ紙上の残留物を少量の水で 2 回洗い,洗液はろ液に合わせる。この液を煮沸して二酸化炭素を追い出し,水 100mL を加え沸騰するまで加熱し,アンモニア試液を加えてアルカリ性とし,かき混ぜながら過量の熱シュウ酸アンモニウム試液を加える。この液を水浴上で 1 時間加熱した後,ろ過する。沈殿を少量の温湯を用いて,ろ液に塩化カルシウム試液を加えても 1 分間以内に混濁を生じなくなるまで洗い,残留物を重量既知のるつぼに入れ,徐々に加熱して全く灰化したとき放冷する。これに硫酸 1mL を加えて潤した後,強熱し炭素が全く消失したとき,るつぼをデシケーター中に放冷し,重量を量り,硫酸カルシウム(CaSO4:136.15)の量とする。

乳酸カルシウム水和物(C6H10CaO6.5H2O)の量=硫酸カルシウム(CaSO4)の量×2.2645

備考

薬価

規格成分名称分量薬価計(円)
日本薬局方乳酸カルシウム水和物3.0g2.417.23
日本薬局方タンニン酸アルブミン3.0g721.00
日本薬局方乳酸菌又は酪酸菌の製剤3.0g
全量9.0g28.23

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