【 60 】 胃腸薬 12―②【健胃剤2号A】

胃腸薬
スポンサーリンク

成分及び分量または本質

規格成分名称分量
日本薬局方ウルソデオキシコール酸0.06g
日本薬局方ホミカエキス散0.3g
日本薬局方炭酸水素ナトリウム2.0g
日本薬局方酸化マグネシウム0.6g
日本薬局方ゲンチアナ末0.3g
日本薬局方ケイヒ末0.2g
日本薬局方l‐メントール0.05g
賦形剤日本薬局方デンプン,乳糖水和物又はこれらの混合物適量
全量6.0g
胃腸薬 12―②
スポンサーリンク

製造方法

以上をとり,散剤の製法により製する。ただし,分包散剤とする。

用法及び用量

1 回量を次のとおりとし,1 日 3 回,食前又は食後に服用する。
大人(15 才以上)1 包 2.0g,
11 才以上 15 才未満 大人の 2/3,
8 才以上11 才未満 大人の 1/2,
5 才以上 8 才未満 大人の 1/3

効能又は効果

食欲不振(食欲減退),胃部・腹部膨満感,消化不良,胃弱,食べ過ぎ(過食),飲み過ぎ(過飲),胸やけ,もたれ(胃もたれ),胸つかえ,はきけ(むかつき,胃のむかつき,二日酔・悪酔のむかつき,嘔気,悪心),嘔吐

貯蔵方法及び有効期間

気密容器

規格及び試験方法

性状

本品は淡褐色の粉末で,ハッカのにおいがあり,味は苦い。

確認試験

(1) 本品 1g にエタノール(95)20mL を加えて振り混ぜた後,ろ過する。
ろ液を蒸発乾固し,残留物をエタノール(95)2mL に溶かし,試料溶液とする。別にウルソデオキシコール酸 0.01g をエタノール(95)2mL に溶かし,標準溶液とする。これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 10μL ずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次にクロロホルム・アセトン・酢酸(100)混液(7:2:1)を展開溶媒として約 10cm 展開した後,薄層板120℃で 30 分間乾燥した後,直ちにリンモリブデン酸のエタノール(95)溶液(1→5)を均等に噴霧し,120℃で 2~3 分間加熱するとき,試料溶液から得た数個のスポットのうち 1個のスポットは,標準溶液から得た暗青色のスポットと色調及び Rf 値が等しい。

(2) 本品 2g に石油エーテル 10mL を加えて振り混ぜた後,ろ過する。ろ液を蒸発乾固し,残留物にエタノール(99.5)10mL を加え,更に硫酸 3mL を加えて振り混ぜるとき,液は黄赤色を呈する(メントール)。

(3) 本品 3g に水 30mL を加え,静かに振り混ぜた後,ろ過する。ろ液はナトリウム塩の定性反応及び炭酸水素塩の定性反応(1),(2)を呈する(炭酸水素ナトリウム)。

(4) (3)の水不溶の残留物に希塩酸 10mL を加え,振り混ぜた後,ろ過する。ろ液はマグネシウム塩の定性反応を呈する(酸化マグネシウム)。

(5) 本品 6g に水 50mL を加え,15 分間振り混ぜた後,ろ過する。ろ液を分液漏斗にとり,1mol/L 塩酸試液 25mL を加え,ジクロルメタン 20mL を加えて振り混ぜた後,水層を分取する。水層にアンモニア試液を加えて弱アルカリ性とし,ジクロルメタン 30mL を加えて振り混ぜた後,ジクロルメタン層を分取する。この液を蒸発乾固し,残留物を薄めたメタノール(1→2)1mL に溶かし,試料溶液とする。別に硝酸ストリキニーネ 2mg を薄めたメタノール(1→2)1mL に溶かし,標準溶液とする。これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 10μL ずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次にクロロホルム・ジエチルアミン混液(9:1)を展開溶媒として約 10cm 展開した後,薄層板を 80℃で 10 分間乾燥する。これに噴霧用ドラーゲンドルフ試液を均等に噴霧するとき,試料溶液から得たスポットは,標準溶液から得た黄赤色のスポットと色調及び Rf 値が等しい。

(6) 本品 10g にジエチルエーテル 20mL を加え,振り混ぜた後,ろ過する。ろ液を蒸発乾固し,エタノール(95)1mL に溶かし,試料溶液とする。別にケイヒ末 0.3g をとり,試料溶液と同様に操作し,標準溶液とする。これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 10μL ずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。次にヘキサン・クロロホルム・酢酸エチル混液(4:1:1)を展開溶媒として約 10cm 展開した後,薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長 254nm)を照射するとき,試料溶液から得た主スポットは,標準溶液から得た主スポットと色調及び Rf 値が等しい。更に,このスポットは,2,4‐ジニトロフェニルヒドラジン試液を噴霧するとき,黄赤色を呈する。

(7) (6)のジエチルエーテル不溶の残留物にメタノール 10mL を加え,10 分間振り混ぜた後,ろ過し,ろ液を試料溶液とする。別にゲンチアナ末 0.5g をとり,試料溶液と同様に操作し,標準溶液とする。これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 10μL ずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。次にクロロホルム・メタノール・水混液(30:10:1)を展開溶媒として約 10cm 展開した後,薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長 254nm)を照射するとき,試料溶液から得た主スポットは,標準溶液から得た主スポットと色調及び Rf 値が等しい。

備考

薬価

規格成分名称分量薬価計(円)
日本薬局方ウルソデオキシコール酸0.06g
日本薬局方ホミカエキス散0.3g7.32.19
日本薬局方炭酸水素ナトリウム2.0g0.731.46
日本薬局方酸化マグネシウム0.6g0.940.56
日本薬局方ゲンチアナ末0.3g3.260.98
日本薬局方ケイヒ末0.2g2.190.44
日本薬局方l‐メントール0.05g16.90.85
賦形剤日本薬局方デンプン,乳糖水和物又はこれらの混合物適量0.751.87
全量6.0g8.34

コメント

タイトルとURLをコピーしました