【 59 】 胃腸薬 11―①【胃腸鎮痛剤1号】

胃腸薬
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成分及び分量または本質

規格成分名称分量
日本薬局方乾燥水酸化アルミニウムゲル細粒2.0g
日本薬局方酸化マグネシウム0.6g
日本薬局方l‐メントール0.02g
日本薬局方ロートエキス0.06g
賦形剤日本薬局方デンプン,乳糖水和物又はこれらの混合物適量
全量3.6g
胃腸薬 11―①
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製造方法

以上をとり,散剤の製法により製し,分包散剤とする。

用法及び用量

1 回量を次のとおりとし,1 日 3 回,適宜服用する。
大人(15 才以上)1 包 1.2g,
11 才以上 15 才未満 大人の 2/3,
8 才以上11 才未満 大人の 1/2,
5 才以上 8 才未満 大人の 1/3

効能又は効果

胃痛,腹痛,さしこみ(疝痛,癪),胃酸過多,胸やけ

貯蔵方法及び有効期間

密閉容器

規格及び試験方法

本品は定量するとき,酸化アルミニウム(Al2O3:101.96)25~39%を含む。

性状

本品は淡褐色の粉末で,ハッカのにおいがある。

確認試験

(1) 本品 3.6g 以上をとり,水 10mL ずつで 3 回よくかき混ぜた後,ろ過する。ろ液を合わせ,アンモニア試液でアルカリ性とし,ジエチルエーテル 10mL ずつで 3回抽出する。ジエチルエーテル抽出液を合わせ,水浴上で蒸発乾固し,発煙硝酸 5 滴を加え,水浴上で再び乾固し,冷後,水酸化カリウム・エタノール試液を滴加するとき,紫色を呈する(ヒヨスチアミン)。

(2) 本品 3.6g をとり,ジエチルエーテル 30mL で抽出し,ジエチルエーテル層を分取する。これを水浴上で注意して蒸発するとき,ハッカのにおいを発する(l‐メントール)。

(3) (1)の残留物に希塩酸 10mL 及び水 10mL を加え,振り混ぜた後,ろ過する。
ろ液に塩化アンモニウム試液及び炭酸アンモニウム試液を加え,更にリン酸水素二ナトリウム試液を加えるとき,白色結晶性の沈殿を生じ,この沈殿はアンモニア試液に溶けない(マグネシウム)。

(4) (3)のろ液に水酸化ナトリウム試液を加えるとき,ゼラチンようの白色沈殿を生じ,これは水酸化ナトリウム試液の過量に溶ける(アルミニウム)。

定量法

本品 10 包をとり,1 包の平均重量を算出し,よく混和した後,乾燥水酸化アルミニウム・ゲル約 0.5g に対応する量を精密に量り,希塩酸 15mL を加え,水浴上で 5 分間加熱し,水 50mL を加え,振り混ぜた後,ろ過する。ろ紙は熱湯でよく洗い,洗液はろ液に合わせ,更に水を加えて 200mL とし,塩化アンモニウム 1g 及びメチルレッド試液 3 滴を加えて沸騰するまで加熱した後,液が黄色を呈するまでアンモニア試液を加え,1~2 分間煮沸する。直ちにろ過し,沈殿は熱湯でよく洗い,乾燥し,恒量になるまで強熱し,重量を量り,酸化アルミニウム(Al2O3)の量とする。

備考

薬価

規格成分名称分量薬価計(円)
日本薬局方乾燥水酸化アルミニウムゲル細粒2.0g714.00
日本薬局方酸化マグネシウム0.6g0.940.56
日本薬局方l‐メントール0.02g16.90.34
日本薬局方ロートエキス0.06g70.42
賦形剤日本薬局方デンプン,乳糖水和物又はこれらの混合物適量0.750.69
全量3.6g16.01

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