成分及び分量または本質
規格 | 成分名称 | 分量 | |
日本薬局方 | d‐カンフル又は dl‐カンフル | 0.08g | |
日本薬局方 | 炭酸水素ナトリウム | 1.0g | |
日本薬局方 | 塩化ナトリウム | 0.8g | |
溶剤 | 日本薬局方 | グリセリン | 1.0ml |
溶剤 | 日本薬局方 | エタノール | 0.8ml |
溶剤 | 日本薬局方 | 精製水又は精製水(容器入り) | 適量 |
全量 | 100ml |
製造方法
「d‐カンフル」又は「dl‐カンフル」を「エタノール」に溶かした後,他の成分を溶解混和して製する。
ただし,本品の容器としてプラスチック製容器を使用する場合は,当該容器は,昭和 47 年 2 月 17 日薬製第 225 号通知に適合する。
用法及び用量
随時吸入器を用い,適宜吸入する。
効能又は効果
気管支炎,咽喉カタル,上気道炎症
貯蔵方法及び有効期間
遮光した気密容器
規格及び試験方法
本品は定量するとき,塩化ナトリウム(NaCl:58.44)0.7~0.9W/V%を含む。
性状
本品は無色澄明の液で,カンフルのにおいがある。
確認試験
(1) 本品をよく振り混ぜてその 100mL をとり,ジエチルエーテル 10mL ずつで 3 回抽出し,ジエチルエーテル層を合わせ水浴上で蒸発するとき,カンフルのにおいを発する(カンフル)。
(2) 本品 50mL に希塩酸を加えるとき,泡立ち,二酸化炭素を発生し,このガスを水酸化カルシウム試液に通ずるとき,直ちに白色の沈殿を生ずる(炭酸水素塩)。
(3) 本品 10mL に硝酸を加えて酸性とし,硝酸銀試液を加えるとき,白色の沈殿を生じ,これに硝酸を加えても溶けないが,過量のアンモニア試液を加えるとき,溶ける(塩化物)。
(4) 本品 10mL を水浴上で蒸発乾固し,残留物に硫酸水素カリウム 0.5g を加えて加熱するとき,アクロレインの刺激性のにおいを発する(グリセリン)。
定量法
本品をよく振り混ぜ正確にその 5mL を量り,水 20mL を加え,0.1mol/L 硝酸銀液 50mL,硝酸 3mL 及びニトロベンゼン 3mL を加え,よく振り混ぜた後,過量の硝酸銀を 0.1mol/L チオシアン酸アンモニウム液で滴定する(指示薬:硫酸鉄(Ⅲ)試液 2mL)。
0.1mol/L 硝酸銀液 1mL=5.844mg NaCl
備考
薬価
規格 | 成分名称 | 分量 | 薬価 | 計(円) | |
日本薬局方 | d‐カンフル又は dl‐カンフル | 0.08g | 7.3 | 0.58 | |
日本薬局方 | 炭酸水素ナトリウム | 1.0g | 0.73 | 0.73 | |
日本薬局方 | 塩化ナトリウム | 0.8g | 0.51 | 0.41 | |
溶剤 | 日本薬局方 | グリセリン | 1.0ml | 0.87 | 0.87 |
溶剤 | 日本薬局方 | エタノール | 0.8ml | 1.73 | 1.38 |
溶剤 | 日本薬局方 | 精製水又は精製水(容器入り) | 適量 | 0.11 | 10.80 |
全量 | 100ml | 14.78 |
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