【 42 】 吸入剤 1【吸入剤1号】

吸入剤
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成分及び分量または本質

規格成分名称分量
日本薬局方d‐カンフル又は dl‐カンフル0.08g
日本薬局方炭酸水素ナトリウム1.0g
日本薬局方塩化ナトリウム0.8g
溶剤日本薬局方グリセリン1.0ml
溶剤日本薬局方エタノール0.8ml
溶剤日本薬局方精製水又は精製水(容器入り)適量
全量100ml
吸入剤 1
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製造方法

「d‐カンフル」又は「dl‐カンフル」を「エタノール」に溶かした後,他の成分を溶解混和して製する。
ただし,本品の容器としてプラスチック製容器を使用する場合は,当該容器は,昭和 47 年 2 月 17 日薬製第 225 号通知に適合する。

用法及び用量

随時吸入器を用い,適宜吸入する。

効能又は効果

気管支炎,咽喉カタル,上気道炎症

貯蔵方法及び有効期間

遮光した気密容器

規格及び試験方法

本品は定量するとき,塩化ナトリウム(NaCl:58.44)0.7~0.9W/V%を含む。

性状

本品は無色澄明の液で,カンフルのにおいがある。

確認試験

(1) 本品をよく振り混ぜてその 100mL をとり,ジエチルエーテル 10mL ずつで 3 回抽出し,ジエチルエーテル層を合わせ水浴上で蒸発するとき,カンフルのにおいを発する(カンフル)。

(2) 本品 50mL に希塩酸を加えるとき,泡立ち,二酸化炭素を発生し,このガスを水酸化カルシウム試液に通ずるとき,直ちに白色の沈殿を生ずる(炭酸水素塩)。

(3) 本品 10mL に硝酸を加えて酸性とし,硝酸銀試液を加えるとき,白色の沈殿を生じ,これに硝酸を加えても溶けないが,過量のアンモニア試液を加えるとき,溶ける(塩化物)。

(4) 本品 10mL を水浴上で蒸発乾固し,残留物に硫酸水素カリウム 0.5g を加えて加熱するとき,アクロレインの刺激性のにおいを発する(グリセリン)。

定量法

本品をよく振り混ぜ正確にその 5mL を量り,水 20mL を加え,0.1mol/L 硝酸銀液 50mL,硝酸 3mL 及びニトロベンゼン 3mL を加え,よく振り混ぜた後,過量の硝酸銀を 0.1mol/L チオシアン酸アンモニウム液で滴定する(指示薬:硫酸鉄(Ⅲ)試液 2mL)。

0.1mol/L 硝酸銀液 1mL=5.844mg NaCl

備考

薬価

規格成分名称分量薬価計(円)
日本薬局方d‐カンフル又は dl‐カンフル0.08g7.30.58
日本薬局方炭酸水素ナトリウム1.0g0.730.73
日本薬局方塩化ナトリウム0.8g0.510.41
溶剤日本薬局方グリセリン1.0ml0.870.87
溶剤日本薬局方エタノール0.8ml1.731.38
溶剤日本薬局方精製水又は精製水(容器入り)適量0.1110.80
全量100ml14.78

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