【 388 】 K182―①【麻子仁丸】

漢方薬
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成分及び分量または本質

規格成分名称分量
日本薬局方マシニン5.0g
日本薬局方シャクヤク2.0g
日本薬局方キジツ2.0g
日本薬局方コウボク2.0g
日本薬局方ダイオウ4.0g
日本薬局方キョウニン2.0g
全量17.0g
K182―①
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製造方法

以上の生薬をそれぞれ末とし,「ハチミツ」を結合剤として丸剤の製法により丸剤 170 個とする。

用法及び用量

大人 1 日 3 回,1 回 20~30 個を頓服する。又は,大人 1 回 20~30 個を 1日 2~3 回食前又は空腹時に服用する。
15 才未満 7 才以上 大人の 2/3,7 才未満 5 才以上 大人の 1/2 を服用する。

効能又は効果

体力中等度以下で,ときに便が硬く塊状なものの次の諸症:便秘,便秘に伴う頭重・のぼせ・湿疹・皮膚炎・ふきでもの(にきび)・食欲不振(食欲減退)・腹部膨満・腸内異常醗酵・痔などの症状の緩和

貯蔵方法及び有効期間

密閉容器

規格及び試験方法

性状

本品は褐色~黄褐色で,特異なにおいがある。

確認試験

(1) マシニン
(ⅰ) 本品の粉末 2g に無水酢酸 10mL を加えてよく振り混ぜ,2 分間放置した後,ろ過する。ろ液 1mL に硫酸 0.5mL を穏やかに加えるとき,境界面は赤褐色~赤色を呈する。
(ⅱ) 本品の粉末 2g に水 10mL を加え,水浴上で 2~3 分間加温した後,ろ過する。ろ液にニンヒドリン試液 1mL を加え,水浴中 3 分間加熱するとき,液は紫~青紫色を呈する。

(2) シャクヤク
本品の粉末 2g にメタノール 10mL を加え,水浴上で 5 分間加温し,冷後,ろ過する。ろ液を蒸発乾固し,残留物をメタノール 1mL に溶かし試料溶液とする。
別に薄層クロマトグラフ用ペオニフロリン 1mg をメタノール 1mL に溶かし,標準溶液とする。これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 10μL ずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。
次にクロロホルム・メタノール・水混液(26:14:5)の下層を展開溶媒として約 10cm 展開した後,薄層板を風乾する。これに 4‐メトキシベンズアルデヒド・硫酸試液を均等に噴霧し,105℃で 5 分間加熱するとき,試料溶液から得たクロマトグラムの中に,標準溶液から得たスポットと同一の色調及び Rf 値をもつスポットを認める。

(3) キジツ
本品の粉末 2g にメタノール 10mL を加え,2 分間穏やかに煮沸した後,ろ過し,ろ液 5mL にリボン状のマグネシウム 0.1g 及び塩酸 1mL を加えて放置するとき,液は赤紫色を呈する。

(4) コウボク
本品の粉末 2g にメタノール 10mL を加え,水浴上で 5 分間加温し,冷後,ろ過する。ろ液を蒸発乾固し,残留物をメタノール 1mL に溶かし試料溶液とする。別にコウボクの粉末 0.5g をとり,試料溶液と同様に操作して標準溶液とする。これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 10μL ずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次に 3-メチル-1-ブタノール・水・酢酸(100)混液(3:3:2)の上層を展開溶媒として約 10cm 展開した後,薄層板を 80℃で 10 分間乾燥する。これに噴霧用ドラーゲンドルフ試液を均等に噴霧するとき,試料溶液から得たクロマトグラムの中に標準溶液から得たスポットと同一の色調及びRf 値をもつスポットを認める。

(5) ダイオウ
本品の粉末 4g にテトラヒドロフラン・水混液(7:3)40mL を加え,30 分間振り混ぜた後,遠心分離する。上澄液を分液漏斗に移し,塩化ナトリウム 13g を加え,30 分間振り混ぜる。分離した水層を不溶の塩化ナトリウムと共に分取し,1mol/L 塩酸試液を加えて pH1.5 に調整する。この液を別の分液漏斗に移し,テトラヒドロフラン 30mLを加えて 10 分間振り混ぜた後,分離したテトラヒドロフラン層を分取し,試料溶液とする。別に薄層クロマトグラフ用センノシド A1mg をテトラヒドロフラン・水混液(7:3)4mLに溶かし,標準溶液とする。これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。
試料溶液及び標準溶液 40μL ずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲルを用いて調製した薄層板に原線に沿って長さ 10mm にスポットする。次に酢酸エチル・n-プロパノール・水・酢酸(100)混液(40:40:30:1)を展開溶媒として約 15cm 展開した後,薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長 365nm)を照射するとき,試料溶液から得た数個のスポットのうち 1 個のスポットは,標準溶液から得た赤色の蛍光を発するスポットと色調及び Rf 値が等しい。

(6) キョウニン
本品の粉末 10g をソックスレー抽出器に入れ,石油エーテル 100mLを加え,50℃で 5 時間抽出する。次に残留物をソックスレー抽出器に入れ,エタノール(95)10mL を加え,95℃で 5 時間抽出する。エタノール(95)抽出液を蒸発乾固し,残留物を95%メタノール 20mL に溶かし,試料溶液とする。別にアミグダリン 10mg をメタノール2mL に溶かし,標準溶液とする。これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 10μL ずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次にクロロホルム・メタノール・水混液(4:4:1)を展開溶媒として約 10cm 展開した後,薄層板を風乾する。これに 1%α-ナフトールエタノール溶液・20%硫酸混液(1:1)を均等に噴霧し,105℃で 5 分間加熱するとき試料溶液から得たクロマトグラムの中に標準溶液から得たスポットと同一の色調及び Rf 値をもつスポットを認める。

備考

麻子仁丸

薬価

規格成分名称分量薬価計(円)
日本薬局方マシニン5.0g1.15.50
日本薬局方シャクヤク2.0g2.875.74
日本薬局方キジツ2.0g1.272.54
日本薬局方コウボク2.0g12.00
日本薬局方ダイオウ4.0g28.00
日本薬局方キョウニン2.0g1.593.18
全量17.0g26.96

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