【 28 】 鎮咳去痰薬 1―①【鎮咳去痰剤1号】

鎮咳去痰薬
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成分及び分量または本質

規格成分名称分量
車前草エキス末3.0g
日本薬局方ノスカピン0.06g
賦形剤日本薬局方デンプン,乳糖水和物又はこれらの混合物適量
全量4.5g
鎮咳去痰薬 1―①
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製造方法

以上をとり,散剤の製法により製する。ただし,分包散剤とする。

用法及び用量

1 回量を次のとおりとし,1 日 3 回を限度とする。なるべく空腹時をさけて服用する。服用間隔は 4 時間以上おくこと。
大人(15 才以上)1 包 1.5g,
11 才以上 15 才未満 大人の 2/3,
8 才以上11 才未満 大人の 1/2,
5 才以上 8 才未満 大人の 1/3,
3 才以上 5 才未満 大人の 1/4

効能又は効果

せき,たん

貯蔵方法及び有効期間

遮光した密閉容器

規格及び試験方法

本品は定量するとき,ノスカピン(C22H23NO7:413.43)1.20~1.47%を含む。

性状

本品は灰褐色の粉末である。

確認試験

本品 1.5g にメタノール 5mL を加え,水浴上で 3 分間加温する。冷後,ろ過し,ろ液を試料溶液とする。別に車前草エキス末 1.0g をメタノール 5mL を加え,水浴上で 3分間加温する。冷後,ろ過し,ろ液を標準溶液(1)とする。ノスカピン 20mg をメタノール 5mL に溶かし,標準溶液(2)とする。これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 10μL ずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。次に l‐ブタノール・水・酢酸(100)混液(7:2:1)を展開溶媒として約 10cm 展開した後,薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長 254nm)を照射するとき,試料溶液から得たスポットは,標準溶液(2)から得たスポットと色調及び Rf 値が等しい。また,この薄層板に塩化鉄(Ⅲ)試液を均等に噴霧するとき,試料溶液から得たスポットは,標準溶液(1)から得た暗青色のスポットと色調及びRf 値が等しい。

定量法

本品 1.5g を精密に量り,メタノール 30mL を加えて 10 分間振り混ぜた後,内標準溶液 5mL を正確に加え,更にメタノールを加えて 50mL とする。この液をろ過し,初めのろ液 10mL を除き,次のろ液を試料溶液とする。別に定量用ノスカピン約 0.02g を精密に量り,内標準溶液 5mL を正確に加え,更にメタノールを加えて溶かし 50mL とし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液 10μL につき,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い,内標準物質のピークの面積に対するノスカピンのピーク面積の比 QT 及びQS を求める。

ノスカピン(C22H23O7)の量(mg)
=定量用ノスカピンの量(mg)×QT/QS

内標準溶液 パラオキシ安息香酸イソアミルのメタノール溶液(1→2500)

操作条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:254nm)
カラム:内径約 4mm,長さ 15~25cm のステンレス管に 5~10μm のオクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。
カラム温度:40℃付近の一定温度
移動相:メタノール・水混液(65:35)
流量:ノスカピンの保持時間が約 7 分になるように調整する。
カラムの選定:標準溶液 10μL につき,上記の条件で操作するとき,ノスカピン,パラオキシ安息香酸イソアミルの順に溶出し,それぞれのピークが完全に分離するものを用いる。

備考

薬価

規格成分名称分量薬価計(円)
車前草エキス末3.0g
日本薬局方ノスカピン0.06g241.514.49
賦形剤日本薬局方デンプン,乳糖水和物又はこれらの混合物適量0.751.08
全量4.5g15.57

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