成分及び分量または本質
規格 | 成分名称 | 分量 | |
局外生規 | シソシ | 3.0g | |
日本薬局方 | コウボク | 2.5g | |
日本薬局方 | タイソウ | 1.5g | |
日本薬局方 | ショウキョウ | 0.5g | |
日本薬局方 | カンゾウ | 1.0g | |
日本薬局方 | トウキ | 2.5g | |
日本薬局方 | ハンゲ | 4.0g | |
日本薬局方 | チンピ | 2.5g | |
日本薬局方 | ゼンコ | 2.5g | |
日本薬局方 | ケイヒ | 2.5g | |
全量 | 22.5g |
製造方法
以上の切断又は破砕した生薬をとり,1 包として製する。
用法及び用量
本品 1 包に水約 500mL を加えて,半量ぐらいまで煎じつめ,煎じかすを除き,煎液を 3 回に分けて食間に服用する。上記は大人の 1 日量である。
15 才未満 7 才以上 大人の 2/3,
7 才未満 4 才以上 大人の 1/2,
4 才未満 2 才以上 大人の 1/3,
2 才未満 大人の 1/4 以下を服用する。
効能又は効果
体力虚弱で,足冷えや顔ののぼせがあり,息苦しさのあるものの次の諸症:慢性気管支炎,気管支ぜんそく
貯蔵方法及び有効期間
密閉容器
規格及び試験方法
性状
本品は特異なにおいがある。
確認試験
本品 1 包を白紙上に広げ,各生薬を外観的に選別し,それぞれの生薬につき,次の試験を行う。
(1) シソシ
球形~やや偏平な球形の小堅果で,径 1.0~1.5mm,表面は淡灰褐色~暗褐色,あるいは淡黄褐色を呈し,ルーペ視すると,表面にやや隆起した網紋が見られる。
かむと特異な香気がわずかに感じられ,味は油ようである。
また,局外生規「シソシ」の確認試験を準用する。
(2) コウボク
外面は灰白色~灰褐色を呈し,内面は淡褐色~褐色,切断面は淡赤褐色を呈し,繊維性である。わずかに芳香があり,味は苦い。
横切片を鏡検するとき,コルク層は厚く,ほぼ等径性の石細胞が環状に内接する。一次皮部は狭く,内しょう部には繊維群が点在し,二次皮部の放射組織間には師部繊維群が階段状に並ぶ。油細胞の多数は一次皮部に,少数は二次皮部に散在し,狭い放射組織内にも認められることがある。
また,「コウボク」の確認試験を準用する。
(3) タイソウ
外面は赤褐色であらいしわがあるか,又は暗灰赤色で細かいしわがあり,いずれもつやがある。外果皮は薄く革質で,中果皮は暗灰褐色を呈し,海綿ようで柔らかく粘着性があり,内果皮は極めて堅く,種子は偏平である。わずかに特異なにおいがあり,味は甘い。
(4) ショウキョウ
淡灰黄色の周皮を付けたままか,又はその一部をはぎとってあり,表面は灰白色~淡灰褐色で,しばしば白粉を付けている。横断面は繊維性,粉性で,淡帯黄褐色を呈し,皮層と中心柱とに分かれる。横断面をルーペ視するとき,その全面に維管束及び分泌物が褐色の細点として散在している。特異なにおいがあり,味は極めて辛い。
(5) カンゾウ
外面(周皮)は暗褐色~赤褐色で縦じわがあり,切断面は淡黄色で繊維質を呈する。横断面では,皮部と木部の境界はほぼ明らかで,放射状の構造を現わす。
味は甘い。
横切片を鏡検するとき,皮付きカンゾウでは黄褐色の多層のコルク層とその内層に 1~3細胞層のコルク皮層がある。皮部には放射組織が退廃師部と交互に放射状に配列し,師部には結晶細胞列で囲まれた厚膜で木化不十分な師部繊維群がある。木部には 3~10 細胞列の放射組織が黄色で巨大な道管と交互に放射状に配列し,道管は結晶細胞列で囲まれた木部繊維及び木部柔細胞を伴い,ストロンに基づくものでは柔細胞性の髄がある。柔細胞中にはでんぷん粒を含み,またしばしばシュウ酸カルシウムの単晶を含む。皮去りカンゾウでは周皮及び師部の一部を欠いている。
(6) トウキ
外面は暗褐色~赤褐色で,縦じわがあり,切断面は淡黄色~黄褐色を呈する。特異なにおいがあり,味はわずかに甘く,後にやや辛い。
横切片を鏡検するとき,コルク層は 4~10 層からなり,その内側に数層の厚角組織が続いている。皮部には分泌細胞に囲まれた多数の樹脂道並びにしばしば大きなすき間がある。
形成層は長方形に偏圧された数層の細胞からなり,明らかに皮部と木部とを区別する。木部では多数の道管と放射組織とが交互に放射状に配列し,その外方の道管は単独又は数個集まってやや密に配列してくさび状をなすが,中心部付近の道管は極めてまばらに存在する。でんぷん粒は径 19μm 以下,まれに 2~5 個の複粒があり,複粒の径は 25μm に達し,しばしばのり化している。
(7) ハンゲ
外面は白色~灰白黄色,上部には茎の跡がくぼみとなり,その周辺には根の跡がくぼんだ細点となっている。横断面は白色,粉性である。味は初めなく,やや粘液性で,後に強いえぐ味を残す。
横切片を鏡検するとき,主としてでんぷん粒を充満した柔組織からなり,わずかにシュウ酸カルシウムの束晶を含んだ粘液細胞がその間に認められる。でんぷん粒は主として 2~3 個の複粒で,通例,径 10~15μm,単粒は通例径 3~7μm である。束晶は長さ 25~150μmである。
(8) チンピ
外面は黄赤色~暗黄褐色で,油室による多数の小さいくぼみがあり,内面は白色~淡灰黄褐色である。厚さ約 2mm で,質は軽くてもろい。芳香があり,味は苦くて,わずかに刺激性である。
また,「チンピ」の確認試験を準用する。
(9) ゼンコ
1)Peucedanum praeruptorum Dunn 細長い倒円錐形~円柱形を呈し,下部はときに二股になる。長さ 3~15cm,根頭部の径は 0.8~1.8cm である。外面は淡褐色~暗褐色を呈し,根頭部には多数の輪節状のしわがあり,毛状を呈する葉柄の残基を付けるものもある。根にはやや深い縦じわ及び側根を切除した跡がある。横切面は淡褐色~類白色を呈する。質はもろい。特異なにおいがあり,味はわずかに苦い。
横切片を鏡検するとき,最外層はコルク層からなり,一部のコルク細胞は内側の接線壁が肥厚する。その内側には厚角組織がある。皮部には多数の油道が散在し,空隙が認められる。師部の先端部には師部繊維が見られることがある。木部には道管が認められ,油道が散在する。柔組織中に認められるでんぷん粒は 2~10 数個の複粒である。
2)Angelica decursiva Franchet et Savatier 1)に似るが,根頭部に毛状を呈する葉柄の残茎を付けない。
横切片を鏡検するとき,1)に似るが,コルク細胞の細胞壁は肥厚せず,師部の先端部には師部繊維を認めない。また,木部中には油道が認められない。
また,「ゼンコ」の確認試験を準用する。
(10) ケイヒ
外面は暗赤褐色を呈し,内面は赤褐色を呈し,平滑である。横断面は赤褐色を呈し淡褐色の薄層が見られる。特異なにおいがあり,味は甘く,辛く,後にやや粘液性で,わずかに収れん性である。
横切片を鏡検するとき,一次皮部と二次皮部はほとんど連続した石細胞環で区分され,環の外辺にはほぼ円形に結集した繊維束を伴い,環の各石細胞の膜はしばしば U 字形に肥厚する。二次皮部中には石細胞を認めず,まばらに少数の厚膜繊維を認める。柔組織中には油細胞,粘液細胞及び微細なシュウ酸カルシウムの針晶を含む細胞があり,柔細胞中にはでんぷん粒を含む。
乾燥減量
15%以下。
灰分
5%以下。
備考
蘇子降気湯
薬価
規格 | 成分名称 | 分量 | 薬価 | 計(円) | |
局外生規 | シソシ | 3.0g | 1.2 | 3.60 | |
日本薬局方 | コウボク | 2.5g | 1 | 2.50 | |
日本薬局方 | タイソウ | 1.5g | 2.48 | 3.72 | |
日本薬局方 | ショウキョウ | 0.5g | 1.55 | 0.78 | |
日本薬局方 | カンゾウ | 1.0g | 2.13 | 2.13 | |
日本薬局方 | トウキ | 2.5g | 3.07 | 7.68 | |
日本薬局方 | ハンゲ | 4.0g | 4.57 | 18.28 | |
日本薬局方 | チンピ | 2.5g | 1.17 | 2.93 | |
日本薬局方 | ゼンコ | 2.5g | 4.47 | 11.18 | |
日本薬局方 | ケイヒ | 2.5g | 1.62 | 4.05 | |
全量 | 22.5g | 56.83 |
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