安中散はエキス剤として医療用医薬品となっています。
成分及び分量または本質
規格 | 成分名称 | 分量 | |
日本薬局方 | ケイヒ | 3.0g | |
日本薬局方 | ボレイ | 3.0g | |
日本薬局方 | シュクシャ | 2.0g | |
日本薬局方 | エンゴサク | 3.0g | |
日本薬局方 | ウイキョウ | 2.0g | |
日本薬局方 | カンゾウ | 2.0g | |
日本薬局方 | リョウキョウ | 1.0g | |
全量 | 16.0g |
製造方法
以上の生薬をそれぞれ末とし,散剤の製法により製して,1 包 2.0g とする。
用法及び用量
大人 1 日 3 回 1 回 1 包宛,食前又は空腹時に服用する。
15 才未満 7 才以上 大人の 2/3,
7 才未満 4 才以上 大人の 1/2,
4 才未満 2 才以上 大人の 1/3,
2 才未満 大人の 1/4 を服用する。
効能又は効果
体力中等度以下で,腹部は力がなくて,胃痛又は腹痛があって,ときに胸やけや,げっぷ,胃もたれ,食欲不振,はきけ,嘔吐などを伴うものの次の諸症:神経性胃炎,慢性胃炎,胃腸虚弱
貯蔵方法及び有効期間
密閉容器
規格及び試験方法
性状
本品は褐色の粉末で,特異なにおいがあり,味はわずかに甘い。
確認試験
本品 1 包を白紙上に広げ,各生薬を外観的に選別し,それぞれの生薬につき,次の試験を行う。
(1) ケイヒ
本品 5g にヘキサン 10mL を加え,3 分間振り混ぜた後,ろ過し,ろ液を試料溶液とする。別に,ケイヒ末 0.9g をとり試料溶液と同様に操作して標準溶液とする。
これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 20μLずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。次にヘキサン・酢酸エチル混液(4:1)を展開溶媒として約 10cm 展開した後,薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長 254nm)を照射するとき,試料溶液から得た数個のスポットのうち 1 個のスポットは,標準溶液から得た主スポットと色調及び Rf 値が等しい。また,このスポットは 2,4‐ジニトロフェニルヒドラジン試液を噴霧するとき,黄だいだい色を呈する。
(2) ウイキョウ
本品 5g にヘキサン 10mL を加え,3 分間振り混ぜた後,ろ過し,ろ液を試料溶液とする。別に,ウイキョウ末 0.6g をとり試料溶液と同様に操作して標準溶液とする。これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 5μL ずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。次にヘキサン・酢酸エチル混液(20:1)を展開溶媒として約 10cm 展開した後,薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長 254nm)を照射するとき,試料溶液から得た数個のスポットのうち 1 個のスポットは,標準溶液から得た主スポットと色調及びRf 値が等しい。
(3) シュクシャ
本品 20g にジエチルエーテル 50mL を加え,還流冷却器をつけて,水浴上で 10 分間加熱する。冷後,ろ過し,ろ液を蒸発乾固し,残留物にヘキサン 2mL を加えて溶かし,必要ならば,ろ過して試料溶液とする。別にシュクシャ末 2.5g をとり試料溶液と同様に操作して標準溶液とする。これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 20μL ずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次にヘキサン・酢酸エチル混液(20:1)を展開溶媒として約 10cm 展開した後,薄層板を風乾する。これに 4‐メトキシベンズアルデヒド・硫酸試液を均等に噴霧し,105℃で 5 分間加熱するとき,試料溶液から得た数個のスポットのうち1 個のスポットは,標準溶液から得た緑色のスポットと色調及び Rf 値が等しい。
(4) リョウキョウ
本品 10g にアセトン 50mL を加え,還流冷却器をつけて,水溶上で 10 分間加熱し,冷後,ろ過する。ろ液を蒸発乾固し,残留物にクロロホルム 2mL を加えて溶かし,必要ならば,ろ過して試料溶液とする。別にリョウキョウ,細末 0.6g をとり試料溶液と同様に操作して標準溶液とする。これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 5μL ずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。次にヘキサン・酢酸エチル混液(1:1)を展開溶媒として約 10cm 展開した後,薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長 254nm)を照射するとき,試料溶液から得たスポットのうち 1 個のスポットは,標準溶液から得た主スポットと色調及び Rf 値が等しい。また紫外線(主波長 365nm)を照射するとき,このスポットは黄白色の蛍光を発する。
(5) カンゾウ
本品 5g にメタノール 10mL を加え,3 分間振り混ぜた後,ろ過する。
ろ液 5mL をとり,水を加えて 50mL とした後,オクタデシルシリル化シリカゲル約 0.4gを充塡したカートリッジカラム*に注入し,メタノール 2mL で溶出し,この溶出液を試料溶液とする。別にカンゾウ末 0.6g をとり試料溶液と同様に操作して標準溶液とする。これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 10μL ずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。次に 1‐ブタノール・水・酢酸(100)混液(7:2:1)を展開溶媒として約 10cm 展開した後,薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長 254nm)を照射するとき,試料溶液から得たクロマトグラムの中に,標準溶液から得た暗紫色のスポットと色調及び Rf 値が等しい数個のスポットが存在する。またこの薄層板に 4‐メトキシベンズアルデヒド・硫酸試液を均等に噴霧し,105℃で5分間加熱するとき,これらのスポットは同一の色調を呈する。
(6) エンゴサク
本品 10g にメタノール 50mL を加え,3 分間振り混ぜた後,ろ過する。ろ液を蒸発乾固し,残留物にメタノール 2mL を加えて溶かし,必要ならばろ過して試料溶液とする。別にエンゴサク細末 1.9g をとり試料溶液と同様に操作して標準溶液とする。
これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 10μLずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次にヘキサン・酢酸エチル・アンモニア水(28)混液(25:25:1)を展開溶媒として約 10cm 展開した後,薄層板を風乾する。更に110℃で10分間加熱した後,これに紫外線(主波長365nm)を照射するとき,試料溶液から得た数個のスポットのうち 1 個のスポットは,標準溶液から得た黄白色蛍光を発するスポットと色調及び Rf 値が等しい。また,これらのスポットは噴霧用ドラーゲンドルフ試液を均等に噴霧するとき,黄だいだい色を呈する。
(7) ボレイ末
本品 5g をとり,水 20mL を加えて振り混ぜた後,希塩酸 5mL を加えるとガスを発生する。
[注]*ウォーターズ社製セップパック C18 又はこれと同等の性能を有するもの。
備考
薬価
規格 | 成分名称 | 分量 | 薬価 | 計(円) | |
日本薬局方 | ケイヒ | 3.0g | 1.62 | 4.86 | |
日本薬局方 | ボレイ | 3.0g | 0.94 | 2.82 | |
日本薬局方 | シュクシャ | 2.0g | 3.64 | 7.28 | |
日本薬局方 | エンゴサク | 3.0g | 4.94 | 14.82 | |
日本薬局方 | ウイキョウ | 2.0g | 1.83 | 3.66 | |
日本薬局方 | カンゾウ | 2.0g | 2.13 | 4.26 | |
日本薬局方 | リョウキョウ | 1.0g | 1.31 | 1.31 | |
全量 | 16.0g | 39.01 |
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