成分及び分量または本質
規格 | 成分名称 | 分量 | |
日本薬局方 | アスピリン | 0.5g | |
日本薬局方 | エテンザミド | 1.0g | |
日本薬局方 | アセトアミノフェン | 0.4g | |
賦形剤 | 日本薬局方 | デンプン,乳糖水和物又はこれらの混合物 | 適量 |
全量 | 3.0g |
製造方法
以上をとり,散剤の製法により製する。ただし,分包散剤とする。
用法及び用量
1 回量を次のとおりとし,1 日 3 回を限度とする。なるべく空腹時をさけて服用する。服用間隔は 4 時間以上おくこと。
大人(15 才以上)1 包 1.0g
効能又は効果
○頭痛・歯痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・耳痛・関節痛・神経痛・腰痛・筋肉痛・肩こり痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・月経痛(生理痛)・外傷痛の鎮痛
○悪寒・発熱時の解熱
貯蔵方法及び有効期間
遮光した密閉容器
規格及び試験方法
本品は定量するとき,
アスピリン(C9H8O4:180.16)15.0~18.3%,
エテンザミド(C9H11NO2:165.19)30.0~36.7%及び
アセトアミノフェン(C8H9NO2:151.17)12.0~14.7%を含む。
性状
本品は白色の粉末である。
確認試験
本品 0.15g にメタノール 5mL を加えて振り混ぜた後,ろ過し,ろ液を試料溶液とする。別にアスピリン 0.025g,エテンザミド 0.05g 及びアセトアミノフェン 0.02g をそれぞれメタノール 5mL に溶かし,標準溶液(1),標準溶液(2),標準溶液(3)とする。
これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 5μLずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。次に酢酸クロロホルム・メタノール・水・酢酸(100)混液(26:14:4:1)の下層を展開溶媒として約 10cm 展開した後,薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長 254nm)を照射するとき,試料溶液から得た 3 個のスポットは,標準溶液(1),標準溶液(2)及び標準溶液(3)から得たそれぞれのスポットと色調及び Rf 値が等しい。
定量法
本品約 0.15g を精密に量り,メタノール 30mL を加え,10 分間振り混ぜた後,内標準溶液 5mL を正確に加え,更にメタノールを加えて 50mL とし,ろ過する。初めのろ液 10mL を除き,次のろ液を試料溶液とする。別に定量用アスピリン約 0.025g,エテンザミド約 0.05g 及びアセトアミノフェン約 0.02g を精密に量り,内標準溶液 5mL を正確に加え,更にメタノールを加えて溶かし 50mL とし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液10μL につき,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い,内標準物質のピーク面積に対するアスピリン,エテンザミド及びアセトアミノフェンのピーク面積の比 QTa,QTb,QTc,QSa,QSb 及び QSc を求める。
アスピリン(C9H8O4)の量(mg)
=定量用アスピリンの量(mg)×QTa/QSa
エテンザミド(C9H11NO2)の量(mg)
=定量用エテンザミドの量(mg)×QTb/QSb
アセトアミノフェン(C8H9NO2)の量(mg)
=定量用アセトアミノフェンの量(mg)×QTc/QSc
内標準溶液 サリチルアミドのメタノール溶液(1→250)
操作条件
検出器:紫外吸光光度計(測定波長:230nm)
カラム:内径約 4mm,長さ 15~25cm のステンレス管に 5~10μm の液体クロマトグラフ用オクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。
カラム温度:40℃
移動相:薄めたリン酸(1→1000)・メタノール混液(7:3)
流量:サリチルアミドの保持時間が約 7 分になるように調整する。
カラムの選定:標準溶液 10μL につき,上記の条件で操作するとき,アセトアミノフェン,サリチルアミド,アスピリン,エテンザミドの順に溶出し,それぞれのピークが完全に分離するものを用いる。
備考
薬価
規格 | 成分名称 | 分量 | 薬価 | 計(円) | |
日本薬局方 | アスピリン | 0.5g | 3.45 | 1.73 | |
日本薬局方 | エテンザミド | 1.0g | 7.8 | 7.80 | |
日本薬局方 | アセトアミノフェン | 0.4g | 7.3 | 2.92 | |
賦形剤 | 日本薬局方 | デンプン,乳糖水和物又はこれらの混合物 | 適量 | 0.75 | 0.83 |
全量 | 3.0g | 13.27 |
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