成分及び分量または本質
規格 | 成分名称 | 分量 | |
局外規 | アズレンスルホン酸ナトリウム | 0.002g | |
日本薬局方 | 炭酸水素ナトリウム | 1.998g | |
全量 | 2.0g |
製造方法
以上をとり,散剤の製法により製する。ただし,分包散剤とする。
用法及び用量
通常,1 包(2.0g)を水又は微温水約 100mL に入れ,よくかき混ぜて溶かした後,数回うがいする。これを 1 日数回行う。
効能又は効果
口腔・咽喉のはれ,口腔内の洗浄
貯蔵方法及び有効期間
遮光した気密容器
規格及び試験方法
本品は定量するとき,
アズレンスルホン酸ナトリウム(C15H17NaO3S・1/2H2O:309.36)0.09%~0.11%,
炭酸水素ナトリウム(NaHCO3:84.01)89.91~109.89%を含む。
性状
本品は淡青白色の粉末である。
確認試験
(1)本品の水溶液(1→50)1mL に塩酸 0.5mL を滴加するとき,液の色はしだいに淡黄色になるか,又は脱色する(アズレンスルホン酸ナトリウム).
(2) 本品の pH7.0 のリン酸塩緩衝液*(3→50)につき,紫外可視吸光度測定法により吸光スペクトルを測定するとき,波長 567〜571nm に吸収の極大を示す(アズレンスルホン酸ナトリウム).
(3) 本品の水溶液(10→300)に希塩酸を加えるとき,泡立ってガスを発生する.このガスを水酸化カルシウム試液中に通じるとき,直ちに白色の沈殿を生じる(炭酸水素ナトリウム).
(4) 本品の水溶液(1→30)に硫酸マグネシウム試液 10mL を加えるとき沈殿を生じないが,煮沸するとき,淡青白色の沈殿を生じる(炭酸水素ナトリウム).
(5) 本品の水溶液(1→30)の冷溶液にフェノールフタレン試液 1 滴を加えるとき,液は赤色を呈しないか,又は赤色を呈しても極めてうすい(炭酸水素ナトリウム).
(6) 本品につき,炎色反応試験(1)〈1.04〉を行うとき,黄色を呈する(炭酸水素ナトリウム).
(7) 本品の中性又は弱アルカリ性濃溶液にヘキサヒドロキソアンチモン(Ⅴ)酸カリウム試液を加えるとき,白色の結晶性の沈殿を生じる.沈殿の生成を速くするには,ガラス棒で試験管の内壁をこする(炭酸水素ナトリウム).
定量法
(1) 本品約 2g を精密に量り,水 25mL に溶かし,0.5mol/L 硫酸を滴下し,液の青色が黄緑色に変わったとき,注意して煮沸し,冷後,帯緑黄色を呈するまで滴定〈2.50〉する(指示薬:ブロモクレゾールグリン試液2滴).
0.5mol/L 硫酸1mL = 84.01 mg NaHCO3
(2)本品約 2g を精密に量り,水に溶かし,正確に 100mL とする.この液 10mL を正確に量り,水を加えて正確に 100mL とし,試料溶液とする.別にアズレンスルホン酸ナトリウム標準品をデシケータ(シリカゲル)で 24 時間乾燥し,その約 0.02g を精密に量り,水を加えて正確に 100mL とする.この液 1mL を正確に量り,水を加えて正確に 100mL とし,標準溶液とする.試料溶液及び標準溶液につき,紫外可視吸光度測定法により,試験を行ない,波長 292nm における吸光度 AT及び ASを測定する.
アズレンスルホン酸ナトリウムの量(mg)
=アズレンスルホン酸ナトリウム標準品の量(mg)× AT/As × 1/10
リン酸塩緩衝液*:pH7.0 緩衝液用 0.2mol/L リン酸二水素カリウム試液 50mL に0.2mol/L 水酸化ナトリウム 29.54mL 及び水を加えて 200mL とする.
リン酸二水素カリウム試液:0.2mol/L 緩衝液用 pH 測定用リン酸二水素カリウム27.218g を水に溶かし,1000mL とする.
備考
薬価
規格 | 成分名称 | 分量 | 薬価 | 計(円) | |
局外規 | アズレンスルホン酸ナトリウム | 0.002g | ー | ー | |
日本薬局方 | 炭酸水素ナトリウム | 1.998g | 0.73 | 1.46 | |
全量 | 2.0g | 1.46 |
コメント