【 164 】 ビタミン主薬製剤 6【混合ビタミン剤5号】

ビタミン主薬製剤
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成分及び分量または本質

規格成分名称分量
d‐α‐トコフェロール酢酸エステル0.6g
局外規イノシトールヘキサニコチネート0.4g
局外規コンドロイチン硫酸ナトリウム0.9g
賦形剤日本薬局方デンプン,乳糖水和物又はこれらの混合物適量
全量6.0g
ビタミン主薬製剤 6
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製造方法

以上をとり,散剤の製法により製する。ただし,分包散剤とする。

用法及び用量

大人(15 才以上)1 回 2.0g,1 日 3 回,食後服用する。

効能又は効果

○末梢血行障害による次の諸症状の緩和:肩・首すじのこり,手足のしびれ・冷え,しもやけ
○更年期における次の諸症状の緩和:肩・首すじのこり,冷え,手足のしびれ,のぼせ
○月経不順
「ただし,これらの症状について,1 カ月ほど使用しても改善がみられない場合は,医師又は薬剤師に相談すること。」
○次の場合のビタミン E の補給:老年期

貯蔵方法及び有効期間

遮光した密閉容器

規格及び試験方法

本品は定量するとき,トコフェロール酢酸エステル(C31H52O3:472.75)4.5~5.5%及びイノシトールヘキサニコチネート(C42H30N6O12:810.73)6.0~7.3%を含む。

性状

本品は白色の粉末である。

確認試験

(1) 本品 0.5g にクロロホルム 10mL を加えて振り混ぜた後,ろ過する。ろ液 3mL を蒸発乾固し,残留物に塩酸ヒドロキシルアミンの飽和エタノール溶液 1mL 及び水酸化カリウム・エタノール試液 1mL を加え,水浴上で 3~5 分間加温する。冷後,0.5mol/L塩酸試液 3mL 及び塩化鉄(Ⅲ)試液 1~2 滴を加えるとき,液は赤紫色を呈する(イノシトールヘキサニコチネート)。

(2) 本品 0.1g に水 10mL を加えて振り混ぜた後,ろ過する。ろ液 1mL に硫酸 6mL を加え,水浴中で 10 分間加熱する。冷後,カルバゾール・エタノール溶液*0.2mL を加えて放置するとき,赤色~赤紫色を呈する(コンドロイチン硫酸ナトリウム)。

[注]* カルバゾール・エタノール溶液:カルバゾール 0.1g にエタノール(95)を加えて溶かし,100mL とする。

(3) 本品 1.0g にエタノール(99.5)5mL を加えて振り混ぜた後,ろ過し,ろ液を試料溶液とする。別にトコフェロール酢酸エステル 0.05g をエタノール(99.5)5mL に溶かし標準溶液とする。これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 5μL ずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。次にクロロホルムを展開溶媒として約 10cm 展開した後,薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長 254nm)を照射するとき,試料溶液から得たスポットは,標準溶液から得たスポットと色調及び Rf 値が等しい。

定量法

(1) 本品約 0.5g を精密に量り,エタノール(99.5)30mL を加えて振り混ぜた後,内標準溶液 5mL を正確に加え,更にエタノール(99.5)を加えて 50mL とする。
この液をろ過し,ろ液を試料溶液とする。別にトコフェロール酢酸エステル標準品約 0.025gを精密に量り,内標準溶液 5mL を正確に加えた後,エタノール(99.5)に溶かして 50mLとし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液 10μL につき,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い,内標準物質のピーク面積に対するトコフェロール酢酸エステルのピーク面積の比 QT及び QS を求める。

トコフェロール酢酸エステル(C31H52O3)の量(mg)
=トコフェロール酢酸エステル標準品の量(mg)×QT/QS

内標準溶液 フタル酸ジ n‐オクチルのエタノール(99.5)溶液(1→200)

操作条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:280nm)
カラム:内径約 4mm,長さ 15~25cm のステンレス管に 5~10μm のオクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。
カラム温度:40℃付近の一定温度
移動相:メタノール
流量:トコフェロール酢酸エステルの保持時間が約 8 分になるように調整する。
カラムの選定:標準溶液 10μL につき,上記の条件で操作するとき,フタル酸ジ n‐オクチル,トコフェロール酢酸エステルの順に溶出し,それぞれのピークが完全に分離するものを用いる。

 

本品約 0.3g を精密に量り,クロロホルム 30mL を加えて振り混ぜた後,内標準溶液 5mL を正確に加え,更にクロロホルムを加えて 50mL とする。この液をろ過し,ろ液を試料溶液とする。別に定量用イノシトールヘキサニコチネート約 0.02g を精密に量り,内標準溶液 5mL を正確に加えた後,クロロホルムに溶かして 50mL とし,標準溶液とする。試料溶液及び標準溶液 10μL につき,次の条件で液体クロマトグラフ法により試験を行い,内標準物質のピーク面積に対するイノシトールヘキサニコチネートのピーク面積の比QT及びQS を求める。

イノシトールヘキサニコチネート(C42H30N6O12)の量(mg)
=イノシトールヘキサニコチネートの量(mg)×QT/QS

内標準溶液 パラオキシ安息香酸メチルのクロロホルム溶液(1→1200)

操作条件

検出器:紫外吸光光度計(測定波長:260nm)
カラム:内径約 4mm,長さ 15~25cm のステンレス管に 5~10μm のオクタデシルシリル化シリカゲルを充てんする。
カラム温度:40℃付近の温度
移動相:薄めたリン酸(1→1000)・アセトニトリル混液(7:3)
流量:イノシトールヘキサニコチネートの保持時間が約 7 分になるように調整する。
カラムの選定:標準溶液 10μL につき,上記の条件で操作するとき,パラオキシ安息香酸メチル,イノシトールヘキサニコチネートの順に溶出し,それぞれのピークが完全に分離するものを用いる。

備考

薬価

規格成分名称分量薬価計(円)
d‐α‐トコフェロール酢酸エステル0.6g
局外規イノシトールヘキサニコチネート0.4g
局外規コンドロイチン硫酸ナトリウム0.9g
賦形剤日本薬局方デンプン,乳糖水和物又はこれらの混合物適量0.753.08
全量6.0g3.08

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