成分及び分量または本質
規格 | 成分名称 | 分量 | |
日本薬局方 | ジフェニドール塩酸塩 | 0.025g | |
日本薬局方 | ブロモバレリル尿素 | 0.2g | |
日本薬局方 | l‐メントール | 0.03g | |
日本薬局方 | 炭酸水素ナトリウム | 1.0g | |
賦形剤 | 日本薬局方 | デンプン,乳糖水和物又はこれらの混合物 | 適量 |
全量 | 2.0g |
製造方法
以上をとり,散剤の製法により製する。ただし,分包製剤とする。
ジフェニドール塩酸塩に替えて,ジフェニドール塩酸塩散 10%を用いてもよい。
用法及び用量
1 回量を次のとおりとし,乗物酔いの予防には乗車船 30 分前に服用する。
ただし,追加服用する場合は,4 時間以上の間をおいて服用する。なお,1 日の服用回数は 3 回までとする。
大人(15 才以上)1 包 2.0g,
11 才以上 15 才未満 大人の 2/3,
7 才以上11 才未満 大人の 1/2,
3 才以上 7 才未満 大人の 1/3
効能又は効果
乗物酔いによるめまい・吐き気・頭痛の予防及び緩和
貯蔵方法及び有効期間
遮光した密閉容器
規格及び試験方法
性状
本品は白色の粉末で,ハッカのにおいがある。
確認試験
(1) 本品 2.0g にメタノール 5mL を加えて振り混ぜた後,ろ過し,ろ液を試料溶液とする。別にジフェニドール塩酸塩 0.025g 及びブロモバレリル尿素 0.2g をそれぞれメタノール 5mL に溶かし,標準溶液(1)及び標準溶液(2)とする。これらの液につき,薄層クロマトグラフ法により試験を行う。試料溶液及び標準溶液 10μL ずつを薄層クロマトグラフ用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。次に酢酸エチル・メタノール・酢酸(100)混液(10:10:1)を展開溶媒として約 10cm 展開した後,薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長 254nm)を照射するとき,試料溶液から得た 2個のスポットは,標準溶液(1)及び標準溶液(2)から得たスポットと色調及び Rf 値が等しい。
(2)本品 1g に石油エーテル 10mL を加えて振り混ぜた後,ろ過する。ろ液を蒸発乾固し,残留物にエタノール(95)5mL を加えた後,硫酸 3mL を加えて振り混ぜるとき,液は黄赤色を呈する(l‐メントール)。
(3) 本品 1g に希塩酸 3mL を加えるとき,発泡する(炭酸水素ナトリウム)。
備考
薬価
規格 | 成分名称 | 分量 | 薬価 | 計(円) | |
日本薬局方 | ジフェニドール塩酸塩 | 0.025g | 5.7 | 0.14 | |
日本薬局方 | ブロモバレリル尿素 | 0.2g | 7.7 | 1.54 | |
日本薬局方 | l‐メントール | 0.03g | 16.9 | 0.51 | |
日本薬局方 | 炭酸水素ナトリウム | 1.0g | 0.73 | 0.73 | |
賦形剤 | 日本薬局方 | デンプン,乳糖水和物又はこれらの混合物 | 適量 | 0.75 | 0.56 |
全量 | 2.0g | 3.48 |
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