【 123 】 外皮用薬 34―①【コーチ・Z・GT・V軟膏】

外皮用薬
スポンサーリンク

成分及び分量または本質

規格成分名称分量
日本薬局方ヒドロコルチゾン酢酸エステル0.5g
脱脂大豆の乾留タール1.0g
日本薬局方酸化亜鉛2.0g
基剤日本薬局方白色ワセリン適量
全量100g
外皮用薬 34―①
スポンサーリンク

製造方法

以上をとり,軟膏剤の製法により製する。

用法及び用量

適宜,患部に塗布する。

効能又は効果

湿疹・皮膚炎,ひび,あかぎれ

貯蔵方法及び有効期間

気密容器

規格及び試験方法

本品は定量するとき,酸化亜鉛(ZnO:81.38)1.8~2.2%を含む。

性状

本品は茶褐色で,特異なにおいがある。

確認試験

(1) 本品 0.5g をとり,無水硫酸ナトリウム 5g 及びメタノール 30mL を加え,60℃の水浴上でかき混ぜた後,氷冷し,遠心して上澄液を分取する。同様の操作を更に 2 回繰り返し,全抽出液を合わせ,メタノールを加えて 100mL とする。これをろ過し,ろ液 5mL を共せん試験管にとり,メタノール 5mL 及びイソニアジド溶液 2mL を加えて混和し,密せんして 60℃の水浴上で 20 分間加温する。このとき,液の色は微かに赤色を帯びた黄色を呈する(ヒドロコルチゾン酢酸エステル)。

○イソニアジド溶液:イソニアジド 3g をメタノールに溶かし,塩酸 3.75mL を加え,メタノールを加えて 1000mL とする。

(2) 本品 1g を磁製るつぼにとり,弱く加熱して融解し,徐々に温度を高めて炭化し,更にこれを強熱するとき,黄色を呈する。この色は冷えると消える。更にこれに希塩酸 10mLを加えてよくかき混ぜた後,ヘキサシアノ鉄(Ⅱ)酸カリウム試液を加えるとき,白色の沈殿を生じる(酸化亜鉛)。

定量法

本品約 10g を磁製るつぼに精密に量り,初め弱く加熱して融解し,徐々に温度を高めて炭化し,更に残留物が黄色となるまで強熱する。冷後,残留物に水 1mL 及び塩酸1mL を加えて溶かした後,水を加えて正確に 50mL とし,ろ過する。ろ液 20mL を正確に量り,水 80mL を加え,水酸化ナトリウム溶液(1→50)を液がわずかに沈殿を生じるまで加え,次に pH10.7 のアンモニア・塩化アンモニウム緩衝液 5mL を加えた後,0.05mol/Lエチレンジアミン四酢酸二ナトリウム液で滴定する(指示薬:エリオクロムブラックT・塩化ナトリウム指示薬 0.04g)。

0.05mol/L エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム液 1mL=4.069mg ZnO

備考

薬価

規格成分名称分量薬価計(円)
日本薬局方ヒドロコルチゾン酢酸エステル0.5g
脱脂大豆の乾留タール1.0g
日本薬局方酸化亜鉛2.0g2.014.02
基剤日本薬局方白色ワセリン適量2.09201.69
全量100g205.71

コメント

タイトルとURLをコピーしました