成分及び分量または本質
規格 | 成分名称 | 分量 | |
日本薬局方 | ロートエキス | 0.8g | |
日本薬局方 | 炭酸水素ナトリウム | 20.0g | |
日本薬局方 | 合成ケイ酸アルミニウム | 60.0g | |
日本薬局方 | 酸化マグネシウム | 10.0g | |
賦形剤 | 日本薬局方 | デンプン,乳糖水和物又はこれらの混合物 | 適量 |
全量 | 100g |
製造方法
以上をとり,散剤の製法により用時製し,分包散剤とする。ただし,「ロートエキス」の代わりに「ロートエキス散」を用いて製することができる。
用法及び用量
1 回量を次のとおりとし,1 日 3 回,食間に服用する。
大人(15 才以上)1 包 2.0g,
11 才以上 15 才未満 大人の 2/3,
8 才以上11 才未満 大人の 1/2,
5 才以上 8 才未満 大人の 1/3
効能又は効果
胃酸過多,胸やけ,胃部不快感,胃部膨満感,もたれ,胃重,胸つかえ,げっぷ,はきけ(むかつき,胃のむかつき,二日酔・悪酔のむかつき,嘔気,悪心),嘔吐,飲み過ぎ,胃痛
貯蔵方法及び有効期間
密閉容器
規格及び試験方法
性状
本品は灰白色の粉末で,わずかに塩味があり,後わずかに苦味がある。
確認試験
(1) 本品 12g に水 50mL を加えて振り混ぜた後,アンモニア試液 10mL を加え,ジエチルエーテル 40mL ずつで 2 回よく振り混ぜて抽出し,ジエチルエーテル層は水 20mL ずつで 2 回洗う。ジエチルエーテル層を分取し,無水硫酸ナトリウム 3g を加えて振り混ぜ,脱脂綿を用いてろ過する。ろ液を蒸発乾固し,残留物をエタノール(95)0.2mLに溶かし,試料溶液とする。別に薄層クロマトグラフ用硫酸アトロピン 0.01g 及び臭化水素酸スコポラミン 5mg をそれぞれエタノール(95)10mL に溶かし,標準溶液(1)及び標準溶液(2)とする。これらの液につき,薄層クロマトグラフ用シリカゲルを用いて調製した薄層板にスポットする。次にクロロホルム・メタノール・アセトン・アンモニア水(28)混液(73:15:10:2)を展開溶媒として約 10cm 展開した後,薄層板を 80℃で 10 分間乾燥する。冷後,これに噴霧用ドラーゲンドルフ試液を均等に噴霧するとき,試料溶液から得た 2 個の主スポットは,標準溶液から得たそれぞれの黄赤色のスポットと色調及び Rf 値が等しい。
(2) 本品 4g に水 30mL を加え,静かに振り混ぜ,ろ過して得た液はナトリウム塩の定性反応(2)及び炭酸水素塩の定性反応(2)を呈する(炭酸水素ナトリウム)。
(3) 本品 1g に薄めた硫酸(1→3)3mL を加え,白煙が発生するまで加熱し,冷後,水 20mL を加えてろ過し,ろ液にアンモニア試液を加えて,弱酸性とした液は,アルミニウム塩の定性反応を呈する(合成ケイ酸アルミニウム)。
(4) (2)の水不溶の残留物に希塩酸 20mL を加えて振り混ぜ,ろ過して得た液 5mLはマグネシウム塩の定性反応を呈する(酸化マグネシウム)。
備考
薬価
規格 | 成分名称 | 分量 | 薬価 | 計(円) | |
日本薬局方 | ロートエキス | 0.8g | 7 | 5.60 | |
日本薬局方 | 炭酸水素ナトリウム | 20.0g | 0.73 | 14.60 | |
日本薬局方 | 合成ケイ酸アルミニウム | 60.0g | 1.94 | 116.40 | |
日本薬局方 | 酸化マグネシウム | 10.0g | 0.94 | 9.40 | |
賦形剤 | 日本薬局方 | デンプン,乳糖水和物又はこれらの混合物 | 適量 | 0.75 | 6.90 |
全量 | 100g | 152.90 |
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